観光客の税負担を考える 宿泊税率低い日本 沼尾波子 東洋大学教授
先日、長崎市の「宿泊税」導入について、国の同意が得られたという報道が流れた。この宿泊税は、2002年に東京都で導入され、少しずつ広がりをみせ、今回の長崎市は、全国の自治体で9番目となる。 日本では自治体が独自の税を課す事例はあまり多くはない。だが歴史をひもとくと、戦後、財政難の折、全国各地で、実に...
穀物の海上輸送再開で合意 週間ニュースダイジェスト(7月17日~23日)
ロシアによる黒海封鎖でウクライナ産穀物の輸出が滞っている問題で、両国代表はトルコ・イスタンブールで、輸出再開と航路の共同監視を柱とする合意文書にそれぞれ署名した(7月22日)。 しかしウクライナ軍は23日、南部オデッサの商業港がミサイル攻撃を受けたと発表するなど関連地域で戦闘が続いており、合意の実...
消費者の関わりが重要 食料安保強化で指摘 農中総研、ウクライナ危機受け緊急フ...
農林中金総合研究所は7月20日、緊急フォーラム「世界と日本の食料安全保障を考える~ウクライナ危機長期化を受けて~」を開き、オンラインで約500人が参加した。 同研究所理事の阮蔚(ルアンウエイ)研究員(中央右)は「緊迫化する世界の食料需給」と題して主要穀物の国際需給について講演し、「小麦相場の高騰と...
参院選で自民大勝 週間ニュースダイジェスト(7月10日~16日)
7月10日投開票の第26回参院選は、自民党が単独で改選議席の過半数となる63議席を獲り、大勝した。農村部も含む32の1人区では28勝4敗と、野党を圧倒した。一方で改選23議席の立憲民主党は17と苦戦し、日本維新の会は改選議席から倍増の12となり、比例代表の獲得議席は立民を上回った。 自民の60台確...
通信障害がスマート農業にも影響 週間ニュースダイジェスト(7月3日~9日)
KDDI(au)が2日未明に起こした通信障害は最大3915万回線に影響を及ぼし、同社が収束を宣言するまで86時間を要し、携帯電話業界で過去最大規模のトラブルとなった。 同社の回線を使うスマート農業機器への影響も続出し、トラクターの自動操舵や各種のセンサー、農作業管理アプリなどの不具合が発生。生産現...
栄養素で考えたい食料自給率 タンパク質に着目する北欧 アグリラボ所長コラム
ウクライナ戦争や新型コロナの感染拡大で食料自給率に対する関心が高まり、政策課題として参院選の焦点の一つにもなった。しかし、相変わらず「先進国最低の37%」という数値が独り歩きし、一般論として国内生産の重要性が認識されても、具体的な議論が深まらない。(写真:デンマークの穀倉地帯。タンパク質の完全自給...