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「書評」 SDGsから考える世界の食料問題(岩波ジュニア新書) 小沼廣幸
著者は、国連食糧農業機関(FAO)など国連で約35年間勤務し、中近東、アフリカ、アジアなどの開発途上国の現場で貧困や食料問題と向き合ってきた。 読者として国際機関で働くことを目指す中学、高校生ら若者を想定し、「失敗を恐れない」「安定にしがみつかない」「チャレンジ精神」「2つ以上の専門性や得意分野を...
訪日年間3500万人視野 週間ニュースダイジェスト(7月14日~7月20日)
▼大型マグロ漁獲枠1.5倍 日本8421トンで国際合意(7月16日) 太平洋クロマグロの資源管理を話し合う国際会議が閉幕し、30キロ以上の大型魚は2025年以降の全体の漁獲枠を1.5倍に拡大することで合意した。日本は2807トン増え8421トンとなる。資源量が回復傾向にあることを受けた措置。30キ...
水産資源回復を! 料理界が国に提言 佐々木ひろこ フードジャーナリスト 連載...
私たち「シェフス・フォー・ザ・ブルー」は先の5月、チームで東京・霞が関にある農林水産省を訪れた。水産庁の森健長官に、料理界からの提言書を手渡すためだ。(写真:右から「茶禅華」川田智也、「てのしま」林亮平、「カンテサンス」岸田周三、森長官、「日本橋蛎殻町すぎた」杉田孝明、「チェンチ」坂本健の各シェフ...
食品ロス半減目標達成? 野々村真希 農学博士 連載「口福の源」
6月に政府から、日本の食品ロスの発生量の最新値が発表された。2022年度の推計値であり、食品関連事業者から生まれる食品ロスと家庭から生まれる食品ロス、ともに236万トンで、合計472万トン。過去最少となった。政府は食品ロスについて、2000年度の発生量を基準として2030年度までに半減することを目...
観光の高付加価値化 森下晶美 東洋大学国際観光学部教授 連載「よんななエコ...
インバウント旅行の回復が本格化している。5月単月のインバウント旅行者数は304万人、8カ月連続でコロナ禍前の水準を超えた。消費額も1人当たり20.9万円(1~3月期)となり、円安を追い風にコロナ禍前の2019年より5万円も増加している。その一方でオーバーツーリズムによる弊害も大きくなってきており、...
インドの小麦育種研究者と英国の科学ジャーナリストに大賞 第8回「食の新潟国際賞...
公益財団法人「食の新潟国際賞財団」(新潟市)は7月19日、環境負荷が低い小麦を開発したインドのグントゥール・ヴェンカタ・スバラオ国際農林水産業研究センター(JIRCAS)主任研究員(写真左)と、英国のケイト・ケランド感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)首席科学ライターを、第8回大賞に選んだ...
映画「山里は持続可能な世界だった」が完成 9月6日公開 原村政樹監督
人口減少が急激に進む山村で暮らす人々の声を丹念にすくいあげたドキュメンタリー映画「山里は持続可能な世界だった」(原村政樹監督)が完成し、2024年9月6日から19日まで「ヒューマントラストシネマ有楽町」で公開する。 「無音の叫び声」、「武蔵野」、「タネは誰のもの」など農業・農村を扱う作品を40年近...
【マーケットリポート】中国の栄養保健機能食品市場(前編) NNA
今回と次回の2回に分け、中国における栄養保健機能食品市場を見ていく。ここで取り上げる栄養保健機能食品は主に栄養機能食品と保健機能食品の2種類に分類できる。栄養食品製造は、新食品原料と栄養成分を豊富に含むその他の従来食材を原料とし、通常食品の製造技術で製造される主食・副食食品の生産を指す。(写真はイ...
クマ銃猟、市街地も可能に 週間ニュースダイジェスト(7月7日~13日)
▼東京都知事に小池氏3選 石丸伸、蓮舫氏ら破る(7月7日) 任期満了に伴う東京都知事選は7日投開票され、無所属現職の小池百合子氏(71)が270万票以上を獲得し、無所属新人の前広島県安芸高田市長石丸伸二氏(41)、無所属新人の前参院議員蓮舫氏(56)らを破って3選を果たした。小池都政2期8年の評価...
農村撤退の分岐点 復旧遅れる能登半島 アグリラボ編集長コラム
年初の震災から半年余り、7月10日に輪島市中心部から南へ約1キロメートルの商業施設「ワイプラザ輪島店」で朝市が復活した。オレンジ色のテントの下で、地元の約30店が地元の農産・水産物、加工食品、工芸品などを会話を交わしながら売る日常が、部分的だが戻ってきた。 一方、約1.5キロメートル離れた本来の開...
消費者は、食料・農政のチェック役に 小視曽四郎 農政ジャーナリスト 連載「グ...
5月29日の参院本会議で可決、成立し、6月5日施行となった改正食料・農業・農村基本法。食料安全保障の確保を新たに基本理念に位置付け、農政を再構築しようという改正法である。(画像はイメージ) その第14条に「消費者の役割」がある。ほとんど注目されていないが、いわく、食料、農業、農村に関する理解を深め...
キュウリが活躍する季節 藤野嘉子 料理研究家 連載「口福の源」
じめじめした蒸し暑い日が続いています。夏日はもう5月に経験済み。例年、この時期は晴れ間が時折のぞくとうれしい半面、梅雨が明ければ長い夏日と熱帯夜がいつまでも続くのだろうか、と思ってしまいます。 特に暑さに慣れていない夏の初めは疲れやすく、知らず知らずに熱中症になるケースもあります。 自然というのは...
歩行者の安全性を意識したまちに 藤波匠 日本総合研究所調査部上席主任研究員 ...
長期にわたり減少トレンドであった交通事故件数が、ここ3年ほど下げ止まっています。 警察庁によれば、わが国の交通事故件数は、95万件であった2004年をピークに、1年に4万件のペースで減少し、20年に前年比7万件の大幅減となって以降はほぼ横ばいで推移しています。事故件数同様、減少傾向にあった交通事故...
ヤンマー、フィリピンで水田メタン削減の実証試験 NNA
ヤンマーホールディングスは6月28日、フィリピンの水田由来のメタンを削減する取り組みで、環境スタートアップのフェイガー(東京都港区)と協業すると発表した。間断かんがい技術(AWD)と呼ばれる節水型の水管理手法を用いて農業分野の脱炭素化に取り組むとともに、炭素排出権の創出による農業生産者の収益確保を...