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野村農相が公務復帰  週間ニュースダイジェスト(8月21日~27日)

2022.08.29

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野村農相が公務復帰  週間ニュースダイジェスト(8月21日~27日)の写真

 就任直後の12日に新型コロナウイルスに感染したことが判明した野村哲郎農相が、公務に復帰した(8月23日)。翌日にはマスコミ各社による就任インタビューに応じ、麦・大豆の増産に向けた政策に集中的に取り組む考えを強調した。
 26日の記者会見では、草やわらなど粗飼料の輸入価格が高騰している問題について、直接的な支援は「なかなか厳しい」としながらも、対応の検討を続ける考えを示した。
 製パン大手の山崎製パンが、神戸屋(大阪市)の包装パンなどの事業を買収すると発表した(8月26日)。


 ▼概算要求2.7兆(8月23日)
 農林水産省は2023年度の農林水産関係予算の概算要求額を、22年度当初予算比18%増の2兆6808億円とする方針を固めた。重点事項は主食用米の転作助成や国産飼料の生産拡大。食料安全保障強化予算は、概算要求時に金額を示さない「事項要求」とする

 ▼麦、大豆で政策集中(8月24日)
 野村哲郎農相は新聞・通信各社とのインタビューで、食料安全保障を巡り「麦や大豆の自給率が低い。どう引き上げるかが大きなテーマとなる」と述べ、増産に向け政策を集中する必要性を指摘した。生産、資材の両面を検討し「備蓄や生産増大も議論する」とした

 ▼7月外食好調(8月25日)
 日本フードサービス協会が発表した7月の外食売上高は、月後半にコロナの第7波で失速したものの、全店ベースで前年同月比14.5%増だった。コロナ禍前の2019年7月比では1.5%減。業態別ではファミリーレストランが20.6%増え、パブ・居酒屋は2.4倍と大幅増だった

 ▼21年焼酎不振(8月25日)
 帝国データバンクが発表した全国の焼酎・泡盛メーカーの2021年売上高は、上位50社中39社が減り、50社合計が2793億円と前年より4.0%減った。コロナ禍による飲食店の営業時間や酒類提供の制限が響いた。首位メーカーは10年連続で霧島酒造(宮崎県)だった

 ▼製パン再編(8月26日)
 製パン首位の山崎製パンは、同4位で関西が地盤の神戸屋(大阪市)の包装パン事業と子会社が運営する総菜などのデリカ食品事業を買収すると発表した。事業譲渡予定は2023年2月末で、買収額は非公開。コロナ禍や原材料価格の高騰を受け、神戸屋が譲渡を打診した

 ▼輸出が100万㌧超(8月26日)
 ウクライナのゼレンスキー大統領はビデオ演説で、黒海経由の同国産穀物の輸出量が、8月1日の再開から「100万㌧を突破した」と述べた。貨物船44隻が15カ国に運搬したと明らかにした。ウクライナ政府は輸出量を9月に300万㌧、10月に400万㌧に増やす目標を立てている

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