食料安保対応で農政通起用 新農相に野村哲郎参院議員 アグリラボ所長コラム
第2次岸田改造内閣の農林水産相に、野村哲郎参院議員(78)が就任した。農業政策を決定する重要局面で非公式に開かれる幹部会「インナー」のメンバーであり、農林議員の重鎮だ。約35年勤めたJA鹿児島県中央会で常務理事まで務め、農水官僚とも太いパイプがあり、複雑な農政を知り尽くしている。「有事に対応する(...
1~6月食品輸出が過去最高 週間ニュースダイジェスト(7月31日~8月6日)
農林水産省は2022年上半期(1~6月)の農林水産物・食品の輸出額が前年同期比13.1%増の6525億円と、上半期では最高となった発表した(8月5日)。外食向け需要が米欧を中心に回復したことが寄与し、円安で価格競争力が高まったこと効果もあった。 輸出先国・地域別では、首位の中国(1201億円)が1...
農家追い詰める資材価格高 リタイア止める政策を 小視曽四郎 農政ジャーナリス...
参院選で与野党が取り上げた食料安保論議を尻目に、農業現場では「異次元」の資材価格高騰が農家を追い詰めている。 農林水産省が6月末に公表した5月農業物価指数のうち生産資材は前年同月を16カ月連続で上回り、特に飼料のトウモロコシは前年同月で35%上がり、2015年を100とした指数は163.5。全農配...
コメ転作進む 週間ニュースダイジェスト(7月24日~30日)
農林水産省は2022年産の主食用米の生産量が、平年並みの作況であれば673万㌧になるとの見通しを発表した(7月27日)。700万㌧割れは初めてで、主食用以外も含めたコメの生産量がピークだった1967年産の1445万㌧の半分以下になる。21年産米の生産量は昨年の調査で700万㌧割れを見込んだが、生育...
植物肉のDAIZに出資 JA三井リース
JA三井リースは29日、大豆由来の植物肉を開発・製造するスタートアップ企業のDAIZ(熊本市、井出剛社長)に出資したと発表した。JA三井リースグループのファイナンス機能を提供し、DAIZの事業拡大を支援するとしている。 DAIZはことし5月、全国農業協同組合連合会(JA全農)と業務提携し、国産大豆...
穀物の海上輸送再開で合意 週間ニュースダイジェスト(7月17日~23日)
ロシアによる黒海封鎖でウクライナ産穀物の輸出が滞っている問題で、両国代表はトルコ・イスタンブールで、輸出再開と航路の共同監視を柱とする合意文書にそれぞれ署名した(7月22日)。 しかしウクライナ軍は23日、南部オデッサの商業港がミサイル攻撃を受けたと発表するなど関連地域で戦闘が続いており、合意の実...