「コメ自給」破綻の予感 鈍化する規模拡大 アグリラボ編集長コラム
(越後平野、2023年10月3日) コメの価格が5月頃から上昇基調だ。一部のスーパーでは「お一人様5㌔2袋まで」と購入を制限する動きも出ており、将来の「コメ不足」を予感させる事態だ。 背景には、新型コロナ禍の影響で客足が減っていた外食産業界で需要が急激に回復したことがある。一方、昨年の猛暑の影響で新...
中国・大連でウイスキー生産に着手 松井味噌の挑戦、オンリーワンへ NNA
遼寧省大連市でウイスキー造りに取り組む日本人がいる。創業287年のみそメーカー、松井味噌(兵庫県明石市)代表の松井健一氏だ。大連に進出して34年。激動の中国市場を駆け抜け、満を持してウイスキー造りに乗り出した。自前の果樹園で採れる果物を活用したオンリーワンの中国産ウイスキーを造るのが目標だ。202...
日本人、過去最大86万人減 週間ニュースダイジェスト(7月21日~7月27日)
▼国内旅行が2年連続首位 23年余暇、コロナ前届かず(7月22日) 日本生産性本部は2023年の余暇の過ごし方を調査した「レジャー白書2024」速報版を公表した。日帰りを含む「国内観光旅行」を1回以上した人の割合が前年比5.9ポイント増の48.7%となり、2年連続で1位だった。新型コロナウイルスが...
愛媛のグルメに歴史あり 畑中三応子 食文化研究家 連載「口福の源」
6月に愛媛・松山を訪れ、ご当地フードを探索した。もっとも興味があったのは「じゃこ天」だった。昨年10月に秋田県の佐竹敬久知事が地元政財界人が集まる会合で「貧乏くさい」と発言し、秋田県庁に抗議が殺到。謝罪に追い込まれ、大きな話題を呼んだことは記憶に新しい。 東日本では衣揚げだが、西日本では魚のすり身...
里山の景観が崩れていく 赤堀楠雄 材木ライター 連載「グリーン&ブルー」
梅雨時から秋口まで、自然に恵まれた中山間地では草刈りのハイシーズンになる。自宅回りや畑、田んぼの畦(あぜ)など、放っておくと草ぼうぼうになってしまうから、定期的に刈り払う。昔は手道具の鎌で刈っていたはずだが、今はエンジンやバッテリーで刃を高速回転させる刈払機(かりばらいき)で作業するのが普通だ。(...
トウモロコシの季節に 「直売所」を考える 菅沼栄一郎 ジャーナリスト 連載「...
6月の終わり。梅雨の雲間から日差しがのぞいた朝。東京都練馬区の住宅街の間に広がる畑の横に、長い行列ができた。 大人の背より少し高い、2千本余りのトウモロコシの林が一斉に収穫され、相原好和さん(75)と長男の豪(たけし)さん(33)が、一輪車に載せて直売所に運んできた。 1本150円。トウモロコシは...