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韓国政府、国産米買い入れ拡大  輸入増対策で  NNA

2024.10.14

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 韓国のコメの輸入量が増加する一方、国産米の供給過剰による価格下落を防ぐために政府は今年、輸入量と同水準の国産米を買い入れる見通しであることが分かった。104日付韓国経済新聞が伝えた。(写真はイメージ)

 韓国農水産食品流通公社によると、2024年18月のコメの輸入量は前年同期比54.9%増の25万2430トンだった。このままのペースで推移した場合、通年では38万~40万トンに上るとみられる。

 一方、政府は8月、国内で今年収穫されたコメ40万トンと23年に収穫された5万トンの計45万トンを買い入れる計画を閣議決定した。政府の買い入れ量は例年より10万トンほど多い。

 韓国は1995年に世界貿易機関(WTO)への加入を機に農産物市場を関税化したものの、農家の保護を目的にコメは20年間にわたり猶予された。15年からはコメに513%の高関税を課す一方で、一定量については低関税率(5%)とする関税割当制度(TRQ)を適用してきた。現在、5%が課される量は40万8700トン。

 韓国農林水産食品省によると、24年8月末時点での政府のコメの備蓄量は約115万トン。これは、国連食糧農業機関(FAO)が勧告する韓国の適正量(80万トン)より約44%多い。また、輸入米も販売されなかったものは備蓄され、8月時点での備蓄は32万トンに上る。

 政府は備蓄米を保管する「政府糧穀管理費」として25年は今年より11.5%多い4561億ウォン(約500億円)の予算を編成した。(NNA

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