希望の大陸? 人口増加と世界 連載「アフリカにおける農の現在(いま)」 第1回
新型コロナウイルスの感染拡大はアフリカにも大きな打撃を与え、食料安全保障と貧困撲滅にとって重要な農業が危機に脅かされている。そうしたアフリカの農業と食の現状を、京都大学の高橋基樹教授が若い研究者とともに連載(10回予定)で報告する。 第1回は大学院生の田代啓さんとともに、人口と農業生産の推移を分析...
新型コロナで花の産業構造が変わる 業務用の需要が蒸発、長期化の恐れ
新型コロナウイルスの感染拡大は、2月のバレンタインデーの時期から始まり、3月の卒業式、4月の入学・入社式、5月の母の日まで、花の最盛期とぴったりと重なった。東京五輪・パラリンピックに向けて準備を積み重ねてきただけに、開催の1年先送りのダメージは深刻だ。 営業自粛で業務用の需要がごっそりと消滅しただ...
コメから和牛へ 軸足移す基本計画 石井勇人 共同通信アグリラボ所長
新年度に入り、農業政策の新たな中期指針である「食料・農業・農村基本計画」が始動した。5年前に策定した前回の計画と比べると、中小規模の農家や農村への配慮を感じるが、全体としては経営規模の拡大や輸出を推進する「農業の成長産業化」路線を加速する内容で、農政の軸足をコメから畜産へ移す姿勢が鮮明になった。 ...
食料に輸出規制の暗雲 小視曽四郎 農政ジャーナリスト
(写真はイメージ) 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の収束がみえない。そんな中、食料の「他国依存国家ニッポン」にとって由々しき動きが出てきた。感染防止へ世界的に広がる移動規制や物流の混乱を受け、食料貿易に「輸出規制」という暗雲が漂い始めたのだ。一部の国の食料の「囲い込み」が連鎖すると...
急成長する代替肉 畑中三応子 食文化研究家
ここ数年、アメリカで「ミート・アナログ」が注目を集めている。食肉代替品のことで、ミート・オルタナティブ、フェイク・ミートなど、いろいろな呼び名がある。動物の細胞から培養する人工肉の研究も進んでいるが、急成長しているのは植物性原料100%の代替肉だ。(写真は豆乳でそっくりに作った目玉焼きをのせた大豆...
食料の他国依存度高い日本 小視曽四郎 農政ジャーナリスト
新型コロナ禍は日本の社会経済に衝撃を与え始めた。2月27日の安倍晋三首相の突然の臨時休校要請は国民生活を混乱させ、どんな副作用をもたらすのか不透明だ。臨時休校で学校給食が中止となれば食材を供給する関連業者を直撃する一方、児童・生徒の栄養確保にも問題が起こりかねない。「子ども食堂」に依存する人たちへ...