「マイ箸」ブーム再来も 畑中三応子 食文化研究家
外食のかたちを大きく変えることになったコロナ禍。流行の初期にクルーズ船で集団感染が起こったこともあり、客が食べたい料理を好きなだけ取り分けるビュッフェ形式は、特に感染リスクが高い、とやり玉に挙がってしまった。 あれほど人気があった「食べ放題」も、これで当分の間、お別れと思っていたが、さまざまな衛生...
強化できるの?食料安保問題 小視曽四郎 農政ジャーナリスト
(グラフ:農林水産省HPより、8月5日) 政府は、コロナ禍で食料への危機意識が国民に高まっているとして食料安全保障(食料安保)の強化にかじを切るという。 しかし、今年は「令和の不平等条約」ともいわれる日米貿易協定が発効、国内の農産物市場を大幅に開放し、日本農業を一層追いつめる決断をしたばかり。 その...
中村哲さん創設の医療団に大賞 第6回「食の新潟国際賞」
公益財団法人「食の新潟国際賞財団」(新潟市)は7月31日、アフガニスタンで殺害された医師の中村哲さん(写真=PMS提供)が現地代表を務めた非政府組織(NGO)「ペシャワール会」(福岡市)と、アフガン人を中心にした組織「PMS」(平和医療団・日本)を、第6回大賞に選んだ。 同賞は、飢餓など世界の食料...
丸亀製麺が欧州本格進出 ロンドンに直営店開店へ
飲食店チェーンを運営するトリドールホールディングスは、主力の讃岐うどん店「丸亀製麺」が本年度中にロンドン中心部に直営店を開くのを皮切りに欧州に本格進出し、2025年度には欧州全体で100店舗の開店を目指すと発表した。 丸亀製麺は今年6月末現在で、アジアを中心に世界13カ国に241店舗を展開。欧州地...
野菜・果実が主役に 農産物輸出の拡大と変貌 連載「アフリカにおける農の現在(...
(写真はイメージ) 21世紀になってからしばらくの間、アフリカは全体として高い成長を遂げた。世界的な資源ブームのため、石油など鉱産物の輸出額が急速に拡大したことに大きくよっている。 ただ、鉱産物を輸出しない国でも高い成長がみられた。そこで一役買ったのが農業である。2000年から2017年までのアフリ...
商業用コメ輸出の高成長に期待 田中宏和 矢野経済研究所フードサイエンスユニット...
(写真はイメージ) 新型コロナウイルス感染拡大の影響から各国での飲食店の営業停止も広がって、日本食材の輸出の先行きに不透明感が出ている。一方で日本のコメの品質や味に対する海外での評価は高さは変わらず、消費マインドが回復して輸送状況や貿易手続きが正常化すれば、商業用の輸出を中心とするコメビジネスの成...