グローバル

食料安保

栽培技術改良や品目転換が急務  気候変動は農業変える「チャンス」  前田佳栄 日本総合研究所創発戦略センターコンサルタントの写真

栽培技術改良や品目転換が急務  気候変動は農業変える「チャンス」  前田佳栄 日...

 昨年のノーベル物理学賞は、気候変動の予測に取り組んだ真鍋淑郎・米プリンストン大上席研究員ら3人に贈られた。  地球大気の物理モデルの開発により、二酸化炭素の濃度上昇が地球温暖化につながるという、現在につながるシミュレーションの基礎を確立したことが評価されたものだ。  昨年9月にIPCC(Inter...

小麦価格高騰の恐れ  ロシア、ウクライナで輸出の3割  NNAオーストラリアの写真

小麦価格高騰の恐れ  ロシア、ウクライナで輸出の3割  NNAオーストラリア

 ロシアの軍事侵攻によるウクライナ情勢の緊迫化が、世界の小麦輸出市場を揺るがしている。両国は小麦の輸出大国で、2021/22年度の輸出量は合計5850万㌧に上る。世界全体の29%を占める2カ国からの供給が軍事衝突により停止した場合、国際価格は高騰しサプライチェーンは大混乱に陥ると予想される。一方で世...

何がめでたい「1兆円突破」  本質問われる農産物輸出  アグリラボ所長コラムの写真

何がめでたい「1兆円突破」  本質問われる農産物輸出  アグリラボ所長コラム

 コロナ禍が長期化し自炊する機会が増えた。「週末ぐらいたまには、すき焼きも悪くない」と買い物に出掛けたが、手に取った国産和牛を戻してオーストラリア産に変更。デザートもシャインマスカットは値段を見ただけで隣に並ぶチリ産レッドグローブを選んだ。「貿易の自由化で消費者の選択肢が増える」という状況は、本当に...

子どもへの無償配布に反対  「ゲノム編集トマト不安」と1万人署名への写真

子どもへの無償配布に反対  「ゲノム編集トマト不安」と1万人署名へ

 ゲノム編集された種苗・食品を不安に思う農家や消費者らが参加する市民活動団体「OKシードプロジェクト」は27日、オンラインで記者会見を開き、ゲノム編集トマトの苗の無償配布に反対する署名が9195筆に達し、全国の都道府県知事などに提出したと発表した。署名活動は継続しており1万筆を超えるのは確実だ。  ...

ジャガイモはどこに行った?  重要な国内生産量確保  前田佳栄 日本総合研究所創発戦略センターコンサルタントの写真

ジャガイモはどこに行った?  重要な国内生産量確保  前田佳栄 日本総合研究所創...

 国内での加工食品用のバレイショ(ジャガイモ)の供給不足が顕在化している。日本マクドナルドでは、2021年12月下旬と22年1月9日からの2度、フライドポテトのMおよびLサイズの一時的な販売制限を行った。  カナダ・バンクーバー港近郊での大規模な水害やコロナ禍が与える世界的な物流網への影響により、北...

社会の分断、加速の恐れ  食品値上げ相次ぎ家計直撃  共同通信アグリラボ所長 石井勇人の写真

社会の分断、加速の恐れ  食品値上げ相次ぎ家計直撃  共同通信アグリラボ所長 石...

 年明けとともに、食品の値上げや品不足が相次いでいる。新型コロナウィルスの感染拡大による物流の混乱だけでなく、複数の要因が重なっており、春に向けてさらに値上げ品目が増えそうだ。生活必需品である食料の値上がりは格差を拡大する恐れがある。 値上げラッシュ  山崎製パンは年初に食パンと菓子パンの出荷価格を...