ワインに挑戦する来福酒造 連載「農大酵母の酒蔵を訪ねて」第17回 稲田宗一郎 ...
原料米と酵母にこだわる来福酒造(茨城県筑西市)の10代目の当主、藤村俊文氏が酒造に使う「花酵母」とは何でしょうか。もともと酵母は、酒蔵に住んでいる酵母から採取されていましたが、バイオ技術が進歩し、酵母を人工的に変化(変異株の造成)させ特定の醸造能力を高める酵母に移りつつあります。 東京農業大学短期...
300年の歴史の中に 茨城県筑西市の来福酒造 連載「農大酵母の酒蔵を訪ねて」第...
1716年に1人の近江商人が江戸幕府に酒を献上しようとこの地を訪ねた。「近江屋」と言う屋号の藤村本家の4代目だった。当時、この地域を取りまとめていた地主「尾見家」が、4代目の「近江屋」を受け入れ、土地を譲ってくれたのが来福酒造の始まりだ。 当主の藤村本家は、8代目までは近江(現滋賀県日野町)に住み...
「プリンセスミチコ」11蔵が勢ぞろい 東京農大開発の花酵母使用
「めぐみネット」で連載中の作家・稲田宗一郎さんのルポ「農大酵母の酒蔵を訪ねて」で取り上げている、花酵母のプリンセスミチコで仕込まれた全国の純米吟醸酒が勢ぞろいした。 プリンセスミチコは、美智子上皇后が皇太子妃の時に英国から献呈されたオレンジ色のバラで、この花弁を使って東京農大が2017年、中田久保...
「足し算の酒」で日本酒造り革新 浦里酒造店の若き6代目 連載「農大酵母の酒蔵...
浦里酒造店(茨城県つくば市)の浦里知可良氏は、東京農業大学の醸造科学科を卒業した、ことし32歳になる6代目蔵元だ。農大卒業後、山形県天童市の酒蔵・出羽桜酒造で2014年から2年半、「旭興」の銘柄で知られる栃木県大田原市の渡邉酒造で1シーズン研修した。 そののち酒類総合研究所(広島県東広島市)に1年...
霧筑波誕生の原点は「出羽桜研修」 浦里酒造店、小川酵母にこだわり 連載「農大...
JR常磐線の取手で関東鉄道に乗り換え、宗道駅からタクシーで浦里酒造店に向かった。浦里酒造店(茨城県つくば市)は1877(明治10)年に、茨城県結城市にある浦里(うらさと)本家の結城酒造から分家し、初代浦里(うらざと)新造によって旧吉沼村で創業された蔵だ。 事務所に挨拶した後、6代目の浦里知可良氏に...
同士の力で奇跡の復活 澄川酒造場の継承と革新 連載「農大酵母の酒蔵を訪ねて」...
2013年7月28日、山口・島根県を集中豪雨が襲い、澄川酒造場(山口県萩市)のすぐそばを流れる田万川と原中川が氾濫した。酒蔵は床上浸水、蒸し器など酒造りに必要な全て機械は使えなくなり、冷蔵庫に瓶貯蔵していた1万本以上の日本酒が流されるなど、壊滅的な被害に遭った(写真)。今回の取材で4代目蔵元の澄川...