パン市場は小幅拡大続く 26年度は1兆6000億円へ 矢野経済研究所
矢野経済研究所がこのほど発刊した市場調査資料「2023年版 パン市場の展望と戦略」によると、2020年度の国内パン市場(メーカー出荷金額ベース)はコロナ禍で業務用、消費者向けがともに減少し1兆5196億円と落ち込んだが、その後の経済活動や社会生活の回復に伴う需要回復などを受けて、市場規模は微増傾向...
誰にも負けぬ酒造りの情熱 「東洋美人」の澄川酒造場 連載「農大酵母の酒蔵を訪...
山口県萩市中小川にある澄川酒造場は、米問屋だった澄川家が親戚筋の酒蔵を引き受けて、1921(大正10)年に創業した。中小川という地区は萩市というよりは、島根県境に近い。 今回訪ねた澄川宜史さんは、東洋美人をブランドとして育てあげた4代目の蔵元である。白いコンクリートの長い通路の先に大きな杉玉をつる...
二股ニンジンの行方 野々村真希 農学博士 連載「口福の源」
私たちがスーパーで見かけるニンジンは、真っすぐでほどよくふくよかで、傷も虫食いもないものばかりである。そんなことは当然で気にも留めないけれど、少し想像力を働かせると、自然の中で育つニンジンがみなそうであるはずがないことに気づく。二股ニンジンだって、育ちすぎニンジンだってあるはずだ。 外観が一定基準...
京都・阿蘇海の未来はハマグリにあり 佐々木ひろこ フードジャーナリスト 連載...
京都府の北部、宮津湾に北へ向かってのびる天橋立。その西側に位置する内海の阿蘇海は、2000年代まではさまざまな貝が採れる豊かな海だったそうだ。この地で生まれ育ち、19歳で祖父の跡を継いだ若き漁師、村上純矢さん(28)は、二枚貝の漁獲量が激減した過去をこう振り返る。 「アサリが減り、オオノ貝も減り、...
5月は缶コーヒー、サバ缶 週間ニュースダイジェスト(4月23日~29日)
帝国データバンクは5月に値上げされる食品が、酒類・飲料や加工食品など824品目になるとの調査結果を発表した(4月28日)。品目の分野別では酒類・飲料が388品目で最も多く、缶コーヒーの一斉値上げが目立つ。サバの缶詰などの加工食品も183品目と多い。缶コーヒーはコーヒー豆の価格高騰を反映し、サバ缶も...
米粉代替作戦 小視曽四郎 農政ジャーナリスト 連載「グリーン&ブルー」
コメがついに麺にも抜かれた、と総務省調査(2人以上家庭、平均世帯人員2.91人)が伝えていた。2022年の食品支出額がコメは1万円台に転落し(1万9825円)、パン(3万2497円)、麺類(2万112円)の後塵を拝することに。22年は輸入小麦高騰でパンなどが値上げラッシュ。コメは安かったのに、消費...