激減した国産の水揚げ アサリの産地偽装を考える 佐々木ひろこ フードジャーナ...
少し前のこと、ある友人と軽い口論になった。 「日本のアサリの生産量が危機的に減ってるの。このままだと枯渇するかも」と嘆いた筆者に対し、「え、私が通うスーパーはいつ行っても国産アサリが山積みだよ」と言う友人。「データを見ると絶対そんなはずないんだけどなぁ」と反論すると、「だって実際あるもの」と戸惑い...
種なしピーマン「タネなっぴー」
総合園芸商社の横浜植木(横浜市)は、同社が開発した種なしピーマンを、種苗法に基づいて、品種名「タネーラ」(商品名は「タネなっぴー」)として登録申請し、2月7日付の官報に公示された。この品種は、世界初の種なしピーマンで、2013年5月に国内特許を取得したという。 タネーラは調理の際に、種を取り除いた...
魚介自給率10年後94%に 週間ニュースダイジェスト(3月20日~26日)
政府が今後10年の水産政策の指針となる「水産基本計画」を決定した(3月25日)。計画の柱は①食用魚介類の自給率を2032年度に94%へと大幅引き上げを目指す②水産資源の管理を強化し食用魚介類の生産量を20年度から5割拡大する③魚種ごとに漁獲可能量の上限を定める制度を拡充し、規制対象を23年度までに...
食品業は価格転嫁に慎重 日本政策金融公庫の1月調査
食品産業における原材料価格が高騰する中、日本政策金融公庫が実施した食品産業動向調査(2022年1月調査)によると、コスト増加分を「販売価格に転嫁した」との回答が44.4%と、「転嫁できない」(44.7%)とほぼ同程度となり、値上げを回避しようとする企業の姿勢が明らかになった。(写真はイメージ) リ...
物価高に農家も悲鳴 揺れる食料安保 小視曽四郎 農政ジャーナリスト
日本人の食卓と農業が物価高で大揺れだ。コロナ禍に対応するため金融緩和で投機マネーが生まれ、経済活動の再開で石油や食材原料の国際相場高が高騰している。 食料供給を安易に海外に依存する構造が直撃を受けているのだ。各種食料品は値上げラッシュ。収入が伸びず苦しい家計を記録的な食品価格の高騰が襲う。50年前...
生乳流通改革で指針案 週間ニュースダイジェスト(3月13日~19日)
生乳の流通は農協系の指定団体の立場が強く、酪農家や中小乳業メーカーの出荷や調達先の選択が制限されているとの批判があり、政府の規制改革推進会議が農林水産省に対応を促している。 同省は公正取引を促す指針案を作成し、規制改革会議で示した(3月14日)。酪農家が農協以外に出荷した場合、農協の事業を利用でき...