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産地と消費者の相互理解こそ重要  気象災害激甚化と持続可能な農業を議論の写真

産地と消費者の相互理解こそ重要  気象災害激甚化と持続可能な農業を議論

 農業経営者育成の専門教育機関である日本農業経営大学校(東京都港区、堀口健治校長)は29日、気象災害が激甚化する中で、持続可能な農業をどう実現するかについて農業関係者が意見交換するイベントを、東京・大手町で開いた。  登壇したのは、産官学の連携組織「気象ビジネス推進コンソーシアム」の越智正昭人材育成...

小さな農業に光を  里山再生ミツバチとともに  共同通信アグリラボ所長 石井勇人の写真

小さな農業に光を  里山再生ミツバチとともに  共同通信アグリラボ所長 石井勇人

 開発が中止になった山林や耕作放棄地をミツバチの助けを借りて再生する試みが、房総半島の内陸部、千葉県市原市北東部で本格化している。この秋には独自開発した「薫製蜂蜜」を商品化、養蜂を里山再生の収益の柱に育てる。(写真上:ミツバチの巣箱)  JR千葉駅から房総半島の内陸部へ約20㌔。丘陵の裾野に開発され...

流通大手、水産エコラベル強化   持続可能な水産資源目指すの写真

流通大手、水産エコラベル強化   持続可能な水産資源目指す

 大手スーパーが「水産エコラベル」商品に力を入れている。水産エコラベルは水産資源の持続的利用や環境に配慮した漁業・養殖業を確認するための認証システムだ。漁業、養殖の生産段階認証、流通加工段階認証(CoC)がある。  課題は消費者の意識とされる中、流通業界は水産エコラベルを表示した商品の取り扱いや、...

製紙各社、飲料容器に注力 「脱プラ」受け、食品充填機メーカーと連携の写真

製紙各社、飲料容器に注力 「脱プラ」受け、食品充填機メーカーと連携

 インターネットの普及などを背景に、国内の紙需要が縮小する中、製紙各社が飲料容器などの紙容器化に注力している。海洋プラスチック問題が注目され、環境負荷を軽減する「脱プラ」が加速しており、ペットボトルや缶から紙容器化への動きや、長期保存が可能なことからフードロスが少ないアセプティック(無菌)分野に対応...

急成長する代替肉  畑中三応子 食文化研究家の写真

急成長する代替肉  畑中三応子 食文化研究家

 ここ数年、アメリカで「ミート・アナログ」が注目を集めている。食肉代替品のことで、ミート・オルタナティブ、フェイク・ミートなど、いろいろな呼び名がある。動物の細胞から培養する人工肉の研究も進んでいるが、急成長しているのは植物性原料100%の代替肉だ。(写真は豆乳でそっくりに作った目玉焼きをのせた大豆...

肉ブームに陰りも  畑中三応子 食文化研究家の写真

肉ブームに陰りも  畑中三応子 食文化研究家

 2013年前後から"空前"の肉ブームが続き、熟成肉や赤身肉などが人気を集めてきた。ところが最近、菜食関連の話題がメディアで急に目立つようになり、さすがの肉ブームに陰りが見えてきた。  理由は、大きく二つある。一つは、環境問題への関心の高まりだ。大量の土地と穀物、水を必要とする畜産業は環境に悪影響を...