恵方巻きを憂う 野々村真希 農学博士 連載「口福の源」
今年の節分も恵方巻きがたくさん捨てられたのだろうか。 以前、関西に住んでいたころは、節分は好きな行事の一つだった。近所の神社で行われる節分祭や、祖母がつくる素朴な巻きずしを東北東とか西南西とかいうややこしい方角を向いて食べることが、毎年楽しみだった。けれどもいつからか私の中で、節分はスーパーやコン...
ビジネスチャンスもたらす「環境DNA解析」 佐々木ひろこ フードジャーナリスト...
海や湖からバケツ1杯の水を汲(く)んできて調べれば、その水域にどんな魚がどれだけ生息しているかが分かる。そんな夢のような技術があることをご存じだろうか。 これは「環境DNA(eDNA)解析」と呼ばれる生物調査法。2015年に開発された環境DNAメタバーコーディングという手法によって、水中に浮遊する...
食料安保に複数の目標設定 週間ニュースダイジェスト(2月11日~2月17日)
▼市町村4割で働き手半減 50年時点推計(2月11日) 厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所(社人研)が公表した地域別推計人口で、2050年時点の15~64歳の生産年齢人口を20年と比べたところ、699市町村が半数未満に減ることが分かった。全市区町村の4割に当たり、地方の小規模自治体の落ち込み...
クマ、春に指定管理鳥獣へ 週間ニュースダイジェスト(2月4日~2月10日)
▼荷待ち削減、違反に罰金 24年問題、法改正案(2月5日) トラック運転手の残業規制適用で物流の停滞が懸念される「2024年問題」対策として、政府が検討中の関連法改正案が判明した。運転手が待機させられる荷待ち時間の削減に向けた計画の策定を荷主に義務付け、取り組みが不十分な場合は国が是正を勧告、命令...
塩田跡地の牡蠣づくりは生態系づくり 中川めぐみ ウオー代表取締役 連載「グリ...
「春は毎日のように、土を耕しています。生き物を育てるために大切なのは、健康に成長できる土台づくりですから」。そう語るのは農家でなく、なんと漁師の鈴木隆さん。広島県・大崎上島という離島の塩田跡地で日本唯一の"塩田熟成牡蠣(かき)"を育てています。(写真はイメージ) 日本では聞き慣れない塩田熟成牡蠣で...
避難先でも口腔ケアに歌 安武郁子 食育実践ジャーナリスト 連載「口福の源」
能登半島地震で被害に遭われ、今も困難に直面している方々に心よりお見舞い申しあげます。そして、地震の影響で亡くなられた方のご冥福をお祈りしています。 地震発生から3週間が過ぎました。テレビでは自衛隊の方々が分断された道を歩き、懸命に支援されている姿が映し出されています。そして、毛布をかぶり暖を取ろう...