食べ残したら持ち帰る 野々村真希 農学博士 連載「口福の源」
飲食店で注文するとき、何を食べるかと同じくらい、食べきれるかどうかを気にしてしまう。年を取って食べられる量が減ってきて、無理に完食するとおなかが痛くなるからだ。お皿に食べ残したまま店を出るのは何とか避けたいので、近頃は持ち帰り用の容器を持っていくことにしている。 いっぽう周りを見渡してみると、そん...
農家急減の後に来るもの 小視曽四郎 農政ジャーナリスト 連載「グリーン&ブル...
このところ相次ぐ少子化加速の報を聞くにつけ、共通性を強く感じるのは、農業従事者数の減少との関係だ。農業の人手不足の深刻さは分かっていたが、「あと20年後には基幹従事者が今の4分の1の30万人」(農林水産省)と聞いて改めて驚く。2022年の基幹的従事者数123万人のうち50代以下が25万人程度にとど...
間伐技術がものをいう 赤堀楠雄 林材ライター 連載「グリーン&ブルー」
「人工林」とは人の手で植えられた森林のことで、スギやヒノキ、カラマツといった針葉樹である場合が多い。育て方のポイントは、木々の密度を適切に保つための間引き作業である「間伐」をきちんと行うことだ。 良質な木材を育て、自然環境も健全に維持するには、間伐を適切に行わなければならない。いつどのくらいの木材...
米粉代替作戦 小視曽四郎 農政ジャーナリスト 連載「グリーン&ブルー」
コメがついに麺にも抜かれた、と総務省調査(2人以上家庭、平均世帯人員2.91人)が伝えていた。2022年の食品支出額がコメは1万円台に転落し(1万9825円)、パン(3万2497円)、麺類(2万112円)の後塵を拝することに。22年は輸入小麦高騰でパンなどが値上げラッシュ。コメは安かったのに、消費...
国産FSC認証広葉樹材を販売 堀内ウッドクラフト
日本森林管理協議会(東京都世田谷区、FSCジャパン)は、木工品製造販売の堀内ウッドクラフト(神奈川県大井町)が「国産FSC認証広葉樹材販売事業」を開始したと発表した。 FSC認証は国際的な森林認証組織「森林管理協議会」(国際本部・ドイツ)が、一定の森林管理基準などを満たした森林の林産物などを認証す...
酪農でも「異次元対策」を 王国・北海道に危機 小視曽四郎 農政ジャーナリスト
「どんな寒い年でも草は生える、草があれば牛は飼える、牛の糞尿があればよい土ができる」。約120年前、そんな信念で牛飼いを始め、荒ぶる自然と厳寒に立ち向かい、今日の酪農王国、北海道の礎を築いた黒澤酉蔵翁の言葉だ。(写真はイメージ) 明治期、北海道に渡った開拓民は当初、施肥をせず粗放的農業を行い、収量...