「官僚道」貫いたコメ開放交渉 塩飽二郎・元農水審議官をしのぶ 共同通信アグリ...
1993年末に決着した関税貿易一般協定(GATT)の多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)は、世界貿易機関(WTO、写真はジュネーブの本部)の設立につながる空前絶後の大交渉だった。当時、農林水産審議官として農業分野の責任者だった塩飽二郎(しわく・じろう)さんが、8月末に亡くなった。享年87。 極秘...
食品産業の景況DIが過去最悪 日本政策金融公庫
(写真はイメージ) 日本政策金融公庫が7月に実施した「食品産業動向調査」によると、今年1~6月期の景況DI(「良い」という回答の割合から「悪い」という回答の割合を差し引いた数値)は、調査を始めた1996年以来最低のマイナス41.6だった。前年7~12月期と比べて20.6㌽の大幅低下となった。 景気の...
農業構造改革の退潮加速へ 安倍首相が退陣表明 共同通信アグリラボ所長 石井勇...
安倍晋三首相が28日夕に辞任を表明し、9月中にも新政権が発足する。自民党の後継総裁候補として、石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長、菅義偉官房長官らの名前が挙がっているが、誰が選ばれても農業政策に大差はないだろう。 新首相が来年10月21日の衆院議員任期を待たず、早期の衆院解散・総選挙を決断する可能性...
小さな林業で里山を守る 群馬県みなかみ町の挑戦 共同通信アグリラボ所長 石井...
(多様な樹木が共存している里山=群馬県みなかみ町) 無理をしないで、できる範囲でやる―ちょっぴりのんびりした「小さな林業」がじわりと広がり始めている。林業をビジネスとして成長産業化する政府の方針とは異なるが、地域の実情に応じて経営のあり方も多様性が求められる。 戦後に植林したスギやヒノキは樹齢50年...
大規模化進む施設園芸 中川純一 矢野経済研究所フードサイエンスユニット主任研...
(写真はイメージ) 野菜・果樹・花卉などの施設園芸作物は、国内の農業産出額の約4割を占めるとともに、新規就農者の85%が中心作目として選択する重要な分野である。 施設園芸には課題もある。冬に加温が必要な品目も多く、経営コスト削減や地球温暖化対策の面から化石燃料依存からの脱却が必要となっている。 農林...
種子法廃止の違憲確認を求める 東京地裁で初口頭弁論
主要農産物種子法(種子法)廃止の違憲確認と損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が21日、東京地裁で開かれ、原告団の弁護士らが「日本の種子市場を巨大企業に差し出すもので、食料や種子に対する権利を侵害された」などと意見陳述した。 国側は「(種子法廃止で)種子の品質への影響はない」などと書類で反論し、口...