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関東大震災が変えた食  畑中三応子 食文化研究家  連載「口福の源」の写真

関東大震災が変えた食  畑中三応子 食文化研究家  連載「口福の源」

 時に自然災害は食に大きな影響を及ぼす。発生から100年を迎えた関東大震災時、食料事情とその後の食文化の変化はどうだったのか。  食糧が欠乏した東京へは地方から米が届いたが、電力を失い米屋が精米できなくなった。小説家・田山花袋はルポルタージュ「東京震災記」で、米屋に玄米しかなくなった時、自分は戦争の...

ヒマラヤの旅、危機感と希望と  舟越美夏 ジャーナリスト  連載「リアルワールド」の写真

ヒマラヤの旅、危機感と希望と  舟越美夏 ジャーナリスト  連載「リアルワールド...

 氷河を見てみたい、という単純な動機で出かけたヒマラヤ山脈だった。旅を終えて2カ月余りが過ぎたが、神々しいとしか言いようのない山々と、氷河から流れる川の音が脳裏によみがえらない日はない。(写真:ネパール中部ランタン渓谷で、標高3400メートル付近にいるヤク、筆者撮影)  正直に言えば、ヒンズークシ山...

伝統食品「月餅」に新商品続々 中国、若者を意識  NNAの写真

伝統食品「月餅」に新商品続々 中国、若者を意識  NNA

 中秋節(旧暦8月15日、今年は9月29日)を間近に控え、この日に食べる習慣のある中国伝統食品「月餅」市場が盛り上がりを見せている。小豆やハスの実、黒ゴマ、ナツメなどを使った甘いあん、肉を代表とするしょっぱいあんなど各地ごとにさまざまな月餅があることで知られるが、近年は消費者の目を引こうと、これまで...

地理的表示、欧州でも保護  週間ニュースダイジェスト(9月24日~30日)の写真

地理的表示、欧州でも保護  週間ニュースダイジェスト(9月24日~30日)

 ▼魚分析1カ月「不検出」 処理水放出後のトリチウム(9月25日)  水産庁は東京電力福島第1原発処理水の海洋放出開始に伴い、原則毎日実施してきた魚に含まれる放射性物質のトリチウム濃度の分析結果に関する公表をいったん終えた。1カ月間、いずれも検出限界値未満の「不検出」とだった。  ▼年収の壁、企業補...

フードバンク  野々村真希 農学博士  連載「口福の源」の写真

フードバンク  野々村真希 農学博士  連載「口福の源」

 「フードバンク」という言葉を聞いたことがあるだろうか? 通常のルートで流通できない食品を企業などから寄贈してもらい、必要としている施設や困窮世帯に無償で提供する活動のことである。食品企業は、商品を作るときに販売の規格に合わない商品を生んでしまったり、売れ残って販売期限が過ぎた商品を抱えてしまったり...

相模湾の未来、水族館で考え食べて楽しむ  佐々木ひろこ フードジャーナリスト  連載「グリーン&ブルー」の写真

相模湾の未来、水族館で考え食べて楽しむ  佐々木ひろこ フードジャーナリスト  ...

 米カリフォルニア州の「モントレーベイ水族館」をご存じの方はいるだろうか。サンフランシスコの南、風光明媚なモントレー湾の南端に位置し、年間入場者200万人というこの人気施設は、海洋研究所と多くの研究者を抱える研究機関としても知られている。1984年の開館以来、卓越した研究力と展示力で世界をリードして...