スペインの食卓に戻った名産アンチョビ 佐々木ひろこ フードジャーナリスト 連...
久しぶりにヨーロッパを訪れたこの春、スペイン・グラナダの街角で懐かしい〝顔〟に出合った。スペイン北部に広がるカンタブリア海のアンチョビだ。 アンチョビとは、カタクチイワシの塩漬けのこと。頭と内臓を除いて開いた新鮮なカタクチイワシを塩漬けにし、発酵・熟成の後にオリーブオイルを注いで保存した缶詰や瓶詰...
生ごみのリサイクル 野々村真希 農学博士 連載「口福の源」
ごみとして捨てざるを得なかったものが、自然界の微生物の力によって実質的に価値のあるものに生まれ変わるって、なんて有意義で豊かなんだろう。今年の初めに訪れた山形県長井市の生ごみ堆肥化施設「長井市レインボープランコンポストセンター」で、山盛りになったフカフカの堆肥を見てそう強く思った。 長井市は、市内...
岸田首相の農業観 参院の基本法審議に期待 アグリラボ編集長コラム
食料・農業・農村基本法の改正案は4月19日に衆議院本会議で可決され、参議院の審議に入った。残念ながら、与野党の修正協議は不調に終わり、4本もの修正案が提出されて採決となり、野党の修正案は否決された。 本来、「国の基(もとい)」である農業の政策については、右も左もなく党派を超えて合意を形成するべきだ...
「消滅可能性」市町村を公表 週間ニュースダイジェスト(4月21日~4月27日)
▼基金5466億円国庫返納 休眠状態11事業は廃止(4月22日) 政府は中長期的な政策の推進に充てられる一方で無駄に積み上がっていると指摘される国の基金を総点検した結果、使う見通しがないと判断した5466億円を国庫に返納させると発表した。基金を使った事業で既に補助金支給といった役割は終え、管理費だ...
基本法改正案から伝わる意外なメッセージ 小視曽四郎 農政ジャーナリスト 連載...
元農相の森山裕・自民党総務会長が農業ジャーナリストらを前に「食料自給率の向上へ、しっかりした目標を立てないと...」と言明して、食料・農業・農村基本法の見直しが動き始めたのは2022年5月末。その3カ月前にはロシア軍がウクライナに侵攻。森山氏はそれを踏まえてか、現行法について「食料安全保障の考え方...
「ブラタモリ」が教えてくれたこと 藤波匠 日本総合研究所調査部上席主任研究員 ...
NHKの人気番組「ブラタモリ」のレギュラー放送が、3月の鹿児島・指宿(いぶすき)を取り上げた回をもって終了となりました。まだまだタモリさんにはブラブラしてもらいたい場所がたくさんありましたし、これから番組を誘致しようと考えていた地域も多かったのではないかと思います。 番組の熱狂的なファンも多かった...