「官僚道」貫いたコメ開放交渉 塩飽二郎・元農水審議官をしのぶ 共同通信アグリ...
1993年末に決着した関税貿易一般協定(GATT)の多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)は、世界貿易機関(WTO、写真はジュネーブの本部)の設立につながる空前絶後の大交渉だった。当時、農林水産審議官として農業分野の責任者だった塩飽二郎(しわく・じろう)さんが、8月末に亡くなった。享年87。 極秘...
食品産業の景況DIが過去最悪 日本政策金融公庫
(写真はイメージ) 日本政策金融公庫が7月に実施した「食品産業動向調査」によると、今年1~6月期の景況DI(「良い」という回答の割合から「悪い」という回答の割合を差し引いた数値)は、調査を始めた1996年以来最低のマイナス41.6だった。前年7~12月期と比べて20.6㌽の大幅低下となった。 景気の...
コロナ影響「牛」は深刻 「豚」はプラス面も 日本政策金融公庫の調査
(写真はイメージ) 日本政策金融公庫が3日発表した「農業景況調査(7月)」によると、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を担い手農業者に聴いたところ、「売上高にマイナスの影響がある」とする回答は 49.5%と、約半数が打撃を受けていることが分かった。 特に肉用牛(95.6%)、茶(91.0%)、施設花...
基本計画の着実な実行を要望 JA全中会長、次期政権に
全国農業協同組合中央会(JA全中)の中家徹会長は共同通信社で講演し、安倍晋三政権の後継政権に対し「農は国の基(もとい)、基本計画を着実に実行してほしい」と述べ、農業政策の新たな中期指針である「食料・農業・農村基本計画」の確実な実施を要望した。 基本計画は、5年前に策定した前回の計画と比べると、産業...
農業構造改革の退潮加速へ 安倍首相が退陣表明 共同通信アグリラボ所長 石井勇...
安倍晋三首相が28日夕に辞任を表明し、9月中にも新政権が発足する。自民党の後継総裁候補として、石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長、菅義偉官房長官らの名前が挙がっているが、誰が選ばれても農業政策に大差はないだろう。 新首相が来年10月21日の衆院議員任期を待たず、早期の衆院解散・総選挙を決断する可能性...
小さな林業で里山を守る 群馬県みなかみ町の挑戦 共同通信アグリラボ所長 石井...
(多様な樹木が共存している里山=群馬県みなかみ町) 無理をしないで、できる範囲でやる―ちょっぴりのんびりした「小さな林業」がじわりと広がり始めている。林業をビジネスとして成長産業化する政府の方針とは異なるが、地域の実情に応じて経営のあり方も多様性が求められる。 戦後に植林したスギやヒノキは樹齢50年...