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挑戦する農林水産業者への助成決定  みらい基金、本年度の8事業者発表

2020.12.17

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挑戦する農林水産業者への助成決定  みらい基金、本年度の8事業者発表の写真

 創意工夫により課題の克服に挑んでいる農林水産業者を支援する「農林水産業みらい基金」(東京)は16日、2020年度の助成対象事業8件を決定したと発表した。助成総額は7億6052万円。

 この基金は14年3月に農林中央金庫が200億円を拠出して設立。20年度の助成事業は6~7月に一般公募し、計147件の応募があった。

 助成対象に決まった8事業は以下の通り。

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(1)地域の未来を支えるアグリバレー構想(鹿児島県志布志市) 事業者:株式会社さかうえ

 耕作放棄地を牛の放牧地として活用し、黒毛和牛を育成。大学と連携し胎児期や新生児期の栄養を管理して肉質・肉量の向上を図るほか、IoT(モノのインターネット)技術による飼養管理の効率化を図る。



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(2)農匠技術開発プラットフォーム構築(滋賀県彦根市、茨城県龍ケ崎市など) 事業者:農匠ナビ株式会社

 水田の水管理の省力化を進める。大学・行政・JAと連携し、全国の多様な圃場の状況に対応できる自動給水機の汎用化・低コスト化を図るほか、自動給水機使用や水管理のノウハウを集積して可視化する。



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(3)レタス生産から販売までトータルリモートモニタリングを実現し、高品質・安定出荷による所得向上実証プロジェクト(北海道幕別町)  事業者:幕別町農業協同組合

 農家と農協、卸業者などが野菜の情報を共有して安定出荷や廃棄削減を図っている。販売先は産地から播種・定植状況や生育予測情報を得ることができ、生産地は販売先から着荷時の品質情報を受け、実需に応じた品質管理ができる。



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(4)「森から生まれたワイン」で未来に乾杯!(岩手県葛巻町) 事業者:株式会社岩手くずまきワイン

 国産の広葉樹をたる材として活用することに挑戦。広葉樹の利用拡大を図るほか、認証材の利用拡大を通じ、広葉樹の適切な循環や山元への利益還元につなげる。




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(5)眠れる森の宝「和ぐるみ・山ぶどう」の全活用(盛岡市) 事業者:一般社団法人SAVE IWATE

 日本原産のクルミを加工する機械を開発する。殻が固く、身も小さくむきづらい和ぐるみのむき実を生産できる機械を開発・導入するとともに、むき実の過程で発生した副産物(オイル、炭)の活用や山ぶどうの植栽を行う。



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(6)3つのデジタル化による現場・流通のスマート化 "三重モデル"の構築(津市)  事業者:中勢森林組合

 木材の運搬や出荷の効率化を進める。中間土場に材の入出荷・運搬・交渉機能を集約化するとともに、システム化により川上・川中・川下における小さな無駄の蓄積を可視化して、削減を図る。



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(7)バージ船を活用した大型トラウトサーモンの大規模な海面養殖生産の革新事業(青森県今別町  事業者:日本サーモンファーム株式会社

 遠隔生産管理システムによる海面養殖に取り組む。近接での飽食給餌ノウハウと、バージ船(艀船)を活用した給餌ノウハウを組み合わせた国内初の遠隔生産管理システムを構築する。



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(8)産地が消費地と連携し利益を産地に誘導する事業(沖縄県石垣市、千葉県船橋市)  事業者:ヤエスイ合同会社

 石垣島のマグロを生で届ける流通ルートの整備に取り組む。島内の出荷調整・加工施設整備によりマグロの輸送の形を変えて出荷コストの削減を図るとともに、量販店のニーズの高い加工ができる施設を整備し、マグロを生の状態で供給するコールドチェーンの整備を図る。

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