コメを食べてもっと歩く ウクライナ危機で食料・燃料高騰 アグリラボ所長コラム
ロシアによるウクライナ侵攻は、日本の敗戦間際の絶望的な状況を連想させ胸が潰れる思いだ。追い詰められているゼレンスキー政権に同情するが、「戦争の放棄」という敗戦で得た教訓を踏まえれば、武器を送ったり義勇兵の募集に応じたりして支援するのは間違っている。 ウクライナの人々に対する支援は、厳しい経済制裁...
何がめでたい「1兆円突破」 本質問われる農産物輸出 アグリラボ所長コラム
コロナ禍が長期化し自炊する機会が増えた。「週末ぐらいたまには、すき焼きも悪くない」と買い物に出掛けたが、手に取った国産和牛を戻してオーストラリア産に変更。デザートもシャインマスカットは値段を見ただけで隣に並ぶチリ産レッドグローブを選んだ。「貿易の自由化で消費者の選択肢が増える」という状況は、本当に...
社会の分断、加速の恐れ 食品値上げ相次ぎ家計直撃 共同通信アグリラボ所長 石...
年明けとともに、食品の値上げや品不足が相次いでいる。新型コロナウィルスの感染拡大による物流の混乱だけでなく、複数の要因が重なっており、春に向けてさらに値上げ品目が増えそうだ。生活必需品である食料の値上がりは格差を拡大する恐れがある。 値上げラッシュ 山崎製パンは年初に食パンと菓子パンの出荷価格を...
深刻さ増す食料対立 市民団体がサミットから離反 共同通信アグリラボ所長 石井...
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、食料の価格が上昇し、途上国などで飢餓が拡大する恐れが高まっている。しかし具体的な対応策で国際的な合意を形成するのは容易ではない。9月23~24日にオンラインで開かれた「国連世界食料システムサミット」は、ビア・カンペシーナ、市民社会メカニズム(CSM)など約50...
深刻な後継ぎ不足 危機感ない岸田首相 小視曽四郎 農政ジャーナリスト
4年ぶりの政権選択選挙。長い「自民党総裁選劇場」の後で新総裁・新首相にたどり着いたのは「聞く力」が得意の岸田文雄氏。第100代とは区切りはいいが、農業・農政との関わりは薄い。 しかも国民の生活や産業、政治の現実に対し、正面から「語る勇気」が感じられなかったという人も多いのではないか。岸田氏にして...
「小沢落選」が象徴する農村の衰弱 野党、農政の戦略練り直しを迫られる 共同通...
10月31日投開票の衆院選で農村部に二つの衝撃波が走った。一つは、不敗神話を誇る立憲民主党重鎮の小沢一郎氏の選挙区(岩手3区)での敗北(比例で復活当選)。もう一つは日本維新の会の大躍進だ。農村に厳しい競争原理を持ち込んだ安倍晋三政権の政策からの転換を期待していた有権者は、都市部の声の大きさを思い知...