応援市民制度で街づくり 富山県南砺市「関係人口」創出 江波龍一 富士通総研...
東京一極集中化は日本が直面している大きな課題だ。地域への移住・定住施策を柱とする地方創生の限界も見えてきている。こうした中、"観光以上、移住・定住未満"という概念である「関係人口」に注目が集まっている。富山県南砺市では、いち早く「応援市民制度」という形で関係人口創出を行っている。筆者はこの制度改革...
創造的過疎 出町譲 ジャーナリスト
徳島県の神山町といえば、地方創生の優等生といえよう。光ファイバー網の整備で、サテライト・オフィスが殺到し、注目を浴びているからだ。(写真は神谷町提供) この町が新たな動きを見せている。「次世代型の高専」だ。私立の高専としては全国で4校目となる。2023年開校を目指す。修学期間は5年。全寮制となる見...
地産地消の極限 小島愛之助 日本離島センター専務理事
広島県瀬戸内海沿岸部のほぼ中央に位置する竹原港、ここから南に約10㌔㍍、フェリーで約30分の海上に大崎上島がある。 ミカンやレモンなどのかんきつ類の栽培が盛んで、小津安二郎監督の「東京物語」を山田洋次監督がリメイクした「東京家族」の舞台でもある大崎上島は近年移住者が増加している島でもある。(写真は...
広がる企業の有害鳥獣事業 通知、捕獲やドローン追跡も
イノシシやシカなどの有害鳥獣による農作物への被害が深刻な社会問題となっている。被害範囲も拡大しており、対策は急務だ。そんな中、警備大手や通信機器メーカーなどが自社の強みを生かし、有害鳥獣の被害防止事業に力を入れている。わな、防護フェンスなどの対策用品の販売だけでなく、設置・管理、駆除までサポート、...
肉ブームに陰りも 畑中三応子 食文化研究家
2013年前後から"空前"の肉ブームが続き、熟成肉や赤身肉などが人気を集めてきた。ところが最近、菜食関連の話題がメディアで急に目立つようになり、さすがの肉ブームに陰りが見えてきた。 理由は、大きく二つある。一つは、環境問題への関心の高まりだ。大量の土地と穀物、水を必要とする畜産業は環境に悪影響を与...
サバ缶ブームをどう考えるか 野村亮輔 アジア太平洋研究所
(写真はイメージ) 昨年12月に発表された貿易統計に興味深いデータがあった。それはサバ缶の輸入量が全国、関西ともに過去最高だったというものだ。調べてみると、確かに2019年1月から10月分の全国のサバ缶の輸入量は4万5183㌧(前年同期の2.5倍)、関西は9837㌧(同2.3倍)で、いずれも過去最高...