豪雪地帯の米と水が育む米焼酎 山田昌邦 共同通信福島支局長
「球磨焼酎」とも呼ばれる米焼酎の芳醇さを知ったのは10年前、熊本支局に赴任してからだ。熊本・球磨地方特産の米焼酎を、福島県西端の山あいの地で造っていると聞き、蒸留所を訪ねた。 新潟県境の只見町。面積の9割以上を山林が占め、冬季の積雪は3㍍を超える豪雪地帯だ。人口約4000人の高齢化率は46%に上る...
移住者相次ぎ活性化 若返った生産者 連載「きゅうりタウン構想 徳島・海部の挑...
農業を取り巻く環境は厳しく、後継者不足が深刻化している。基幹産業である地方は人口減少が加速する。キュウリ産地の存続と地域活性化を目指す徳島県海部郡の挑戦を追った。 清流として知られる海部川と、ホタルの名所で有名な母川に挟まれる一帯(海陽町野江)は近年、ビニールハウスが増えている。キュウリ栽培の新規...
暮らしに寄り添うデザイン 陣内純英 西海みずき信用組合理事長
コロナ禍の飲食店を支援するためスマホアプリを使って先払いする「さきめし」。使ったことはなくても、聞いたことがある人は多いだろう。このアプリを開発したのは福岡のIT企業Gigi株式会社だが、同社に「さきめし」のアイデアを提供したのは、実は、当組合のクリエーターだ。 さきめし/ごちめし公式フェイスブッ...
どこまで自給できる? 連載「Yaeのオーガニックライフ」
千葉県鴨川市の棚田在住の半農半歌手・Yaeさんが、日々のORGANIC(オーガニック)な生活をつづります。 私のテーマはサバイバル ここ近年の災害や今年に入ってからの新型コロナウイルスの感染拡大。 まるで映画の世界、今や何が起こるかわからない時代になってきた。 私の中でやっぱりサバイバルがテーマに...
暮らすように旅をする 小島愛之助 日本離島センター専務理事
島根県隠岐郡海士町は、島根半島の北約60㌔の日本海に浮かぶ隠岐諸島の島前にあり、島前三島の一つである中ノ島を主島とする1島1町の自治体である。地方創生のトップランナーとしても名高い自治体であるので、ご存じの方も多いのではないだろうか。 隠岐諸島は聖武天皇の御代(724年)以来、長らく遠流の地であり...
地域で道を守る 沼尾波子 東洋大学教授
私たちが日々、利用する道路や橋梁の老朽化が問題となっている。道路や橋梁は、陥没や崩落が起これば人命に関わる事態ともなりかねず、適切な維持管理が求められる。早期の維持補修を通じた長寿命化対策は、中長期的なコスト削減につながるともいわれる。 だが、実際には、財政難や公務員数の削減により、道路・橋梁に対...