ともにつくるオンライン授業 沼尾波子 東洋大学教授
新型コロナウイルスの感染拡大抑制のため、不要不急の外出自粛要請が続いている。 こうした中で、さまざまな場面で、オンラインでの対話の機会が増えてきた。企業でも在宅ワークとともに、Zoom(ズーム)やTeams(チームズ)、Webexなどのソフトやアプリを用いたオンライン・ミーティングの活用が始まって...
「ポストコロナ」は地方創生 出町譲 ジャーナリスト
人がごった返す東京の風景が一変した。外国人観光客の姿は見えない。繁華街も、閑古鳥が鳴く。サラリーマンはテレワークに慣れた。人と出会えることこそが、東京の力の源泉だが、もろくも崩れたのだ。私はこの風景を見ながら、東京一極集中の終わりの始まりではないかと思った。 もちろん地方もコロナの影響も受けている...
漁師さんの〝サラメシ〟 小島愛之助 日本離島センター専務理事
新潟県最北の都市・村上市から北西35キロメートルの日本海上に位置する、面積9・78平方キロメートルの粟島が今回の舞台である。内浦と釜谷の2つの集落から成り、人口約350人のこの島は、全島が新潟県粟島浦村に属している。 新潟県本土側とは、粟島汽船が運航する所要85分のフェリーと所要55分の高速船によ...
製紙各社、飲料容器に注力 「脱プラ」受け、食品充填機メーカーと連携
インターネットの普及などを背景に、国内の紙需要が縮小する中、製紙各社が飲料容器などの紙容器化に注力している。海洋プラスチック問題が注目され、環境負荷を軽減する「脱プラ」が加速しており、ペットボトルや缶から紙容器化への動きや、長期保存が可能なことからフードロスが少ないアセプティック(無菌)分野に対応...
急成長する代替肉 畑中三応子 食文化研究家
ここ数年、アメリカで「ミート・アナログ」が注目を集めている。食肉代替品のことで、ミート・オルタナティブ、フェイク・ミートなど、いろいろな呼び名がある。動物の細胞から培養する人工肉の研究も進んでいるが、急成長しているのは植物性原料100%の代替肉だ。(写真は豆乳でそっくりに作った目玉焼きをのせた大豆...
食料の他国依存度高い日本 小視曽四郎 農政ジャーナリスト
新型コロナ禍は日本の社会経済に衝撃を与え始めた。2月27日の安倍晋三首相の突然の臨時休校要請は国民生活を混乱させ、どんな副作用をもたらすのか不透明だ。臨時休校で学校給食が中止となれば食材を供給する関連業者を直撃する一方、児童・生徒の栄養確保にも問題が起こりかねない。「子ども食堂」に依存する人たちへ...