高齢化、生活習慣病増で拡大続く 介護食・高齢者食・治療食市場1.5%増 矢野経...
矢野経済研究所が発刊した市場調査資料「2020年版 介護食、高齢者食、治療食の市場実態と展望」によると、病院や高齢者施設向けの給食や、在宅配食サービス向けの弁当を合わせた2019年度の介護食・高齢者食・治療食の調理品市場規模(売上高ベース)は、前年度比1.5%増の1兆4411億円となった。 同市場...
恩返しの連鎖 陣内純英 西海みずき信用組合理事長
新型コロナウイルス禍でアルバイトが減ったり、仕送りが途絶えたりで、日々の食事も満足にとれない学生がいる。そんな記事が地元紙の長崎新聞に載った。 当信組でも、何か支援できないかと思って始めたのが「まちの学食」だ。(上の図:「まちの学食」のホームページ画像=デザイン南新太郎) コンセプトと名称は、「さ...
小さな農業に光を 里山再生ミツバチとともに 共同通信アグリラボ所長 石井勇人
開発が中止になった山林や耕作放棄地をミツバチの助けを借りて再生する試みが、房総半島の内陸部、千葉県市原市北東部で本格化している。この秋には独自開発した「薫製蜂蜜」を商品化、養蜂を里山再生の収益の柱に育てる。(写真上:ミツバチの巣箱) JR千葉駅から房総半島の内陸部へ約20㌔。丘陵の裾野に開発された...
東京圏転出超過をどうみるか 藤波匠 日本総合研究所調査部上席主任研究員
7月、東京圏(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)の人口移動が転出超過となった。経済の中心である東京圏は、長らく転入超過で推移しており、転出超過は東日本大震災の影響が色濃く残っていた2012年12月以来となる。 今回は、新型コロナウイルスの感染拡大とリモートワークの普及により、地方移住が注目されてい...
人口増への仕掛けづくり 出町譲 ジャーナリスト
新型コロナをきっかけに、東京一極集中が是正されるという期待感が出ている。「3密の極み」東京から、人口の少ない地方へ人が流れるというのだ。 しかし、私はそんな単純なストーリーにはくみしない。どこの地方もそんな恩恵にあずかれるわけではない。口を開けていれば、人口が増えるわけではない。大事なのは、それぞ...
被災地に向き合う〝よそ者〟駅長 山田昌邦 共同通信福島支局長
福島県沿岸部の浪江町。この町役場の北側に8月、「道の駅なみえ」がオープンし、町内外から多くの人が訪れている。木材を多用した施設には地元産の野菜や生花、鮮魚のほか、伝統工芸の陶器「大堀相馬焼」なども並ぶ。来訪者がくつろげる談話室もあり、ガラス張りのフードテラスでは、2013年のB級グルメグランプリ1...