急成長する代替肉 畑中三応子 食文化研究家
ここ数年、アメリカで「ミート・アナログ」が注目を集めている。食肉代替品のことで、ミート・オルタナティブ、フェイク・ミートなど、いろいろな呼び名がある。動物の細胞から培養する人工肉の研究も進んでいるが、急成長しているのは植物性原料100%の代替肉だ。(写真は豆乳でそっくりに作った目玉焼きをのせた大豆...
食料の他国依存度高い日本 小視曽四郎 農政ジャーナリスト
新型コロナ禍は日本の社会経済に衝撃を与え始めた。2月27日の安倍晋三首相の突然の臨時休校要請は国民生活を混乱させ、どんな副作用をもたらすのか不透明だ。臨時休校で学校給食が中止となれば食材を供給する関連業者を直撃する一方、児童・生徒の栄養確保にも問題が起こりかねない。「子ども食堂」に依存する人たちへ...
応援市民制度で街づくり 富山県南砺市「関係人口」創出 江波龍一 富士通総研...
東京一極集中化は日本が直面している大きな課題だ。地域への移住・定住施策を柱とする地方創生の限界も見えてきている。こうした中、"観光以上、移住・定住未満"という概念である「関係人口」に注目が集まっている。富山県南砺市では、いち早く「応援市民制度」という形で関係人口創出を行っている。筆者はこの制度改革...
創造的過疎 出町譲 ジャーナリスト
徳島県の神山町といえば、地方創生の優等生といえよう。光ファイバー網の整備で、サテライト・オフィスが殺到し、注目を浴びているからだ。(写真は神谷町提供) この町が新たな動きを見せている。「次世代型の高専」だ。私立の高専としては全国で4校目となる。2023年開校を目指す。修学期間は5年。全寮制となる見...
地産地消の極限 小島愛之助 日本離島センター専務理事
広島県瀬戸内海沿岸部のほぼ中央に位置する竹原港、ここから南に約10㌔㍍、フェリーで約30分の海上に大崎上島がある。 ミカンやレモンなどのかんきつ類の栽培が盛んで、小津安二郎監督の「東京物語」を山田洋次監督がリメイクした「東京家族」の舞台でもある大崎上島は近年移住者が増加している島でもある。(写真は...
広がる企業の有害鳥獣事業 通知、捕獲やドローン追跡も
イノシシやシカなどの有害鳥獣による農作物への被害が深刻な社会問題となっている。被害範囲も拡大しており、対策は急務だ。そんな中、警備大手や通信機器メーカーなどが自社の強みを生かし、有害鳥獣の被害防止事業に力を入れている。わな、防護フェンスなどの対策用品の販売だけでなく、設置・管理、駆除までサポート、...