酪農危機、消費者ができることは 青山浩子 新潟食料農業大学准教授 連載「グリ...
酪農が危機に立たされている。需要減少と生産コスト高騰という不運が重なった。まず、コロナ禍で業務向けの生乳の需要が減った。牛乳や乳製品は家庭や学校で消費されるイメージが強いが、商業・観光施設など業務需要も少なくない。これらがコロナ禍で需要を減らした。一方、多くを輸入に頼る飼料代がウクライナ紛争や円安...
2040年に国内生産が危機 「113万㏊の耕地死守」と提言 三菱総研
(2050年までの主食穀物需要・国内生産・ギャップの成り行き推計、単位:万トン=各種統計から三菱総合研究所作成) 株式会社三菱総合研究所は、提言「食料安全保障の長期ビジョン 2050年の主食をどう確保するか」を公表した。その中で、主食穀物(米・小麦)の食料安全保障上のリスクについて「短期的には大きく...
上半期訪日客1千万人超え 週間ニュースダイジェスト(7月16日~7月22日)
▼英TPP加盟を承認(7月16日) 環太平洋連携協定(TPP)に加盟する日本など11カ国は、ニュージーランド・オークランドでの閣僚級会合で英国の新規加盟を正式に承認した。TPPは12カ国体制となった。協定が2018年に発効して以来、加盟国が増えたのは初めて。 ▼外国人の農地取得、確認へ 農水省(7...
花粉の少ないスギばかりにしていいのか? 赤堀楠雄 材木ライター 連載「グリー...
木を植えて育てる山づくりは、苗木を育てることから始まる。種をまき、芽生えを確認し、成長の度合いを観察する。苗木を育てていると、日々、命を感じるのではないだろうか。 「とてもかわいらしいですね。春は特に毎日変化があって、仕事をしてても苦になりません。いい季節だなーと思います」 ある組織で苗木づくりを...
令和のドーナツブーム 畑中三応子 食文化研究家 連載「口福の源」
目下、スイーツ界はドーナツブームで沸いている。引き金になったのは去年の3月、東京・中目黒にオープンした「I'm donut?」。これまでの概念を覆す独創的なドーナツのテイクアウト専門店だ。 店名と同じ名前の看板商品は、もちっとしながら空気をたっぷり含み、口中で溶けてなくなりそうに柔らかい。ブリオッ...
「小さな水」への挑戦 緩速ろ過「染屋浄水場」 菅沼栄一郎 ジャーナリスト 連...
信州の梅雨空の下、プールのような「ろ過池」が13個広がる染屋浄水場(長野県上田市)を訪ねた。 信州大の中本信忠・名誉教授(81)の横にしゃがんで、水の中をのぞき込むと、大きな茶色の藻がゆらりゆらり。「藻の中で育つプランクトンなどの微生物が、水の汚れを食べてきれいにしてくれます」 染屋浄水場は大正時...