購入量減で食料支出額が減少 週間ニュースダイジェスト(2月5日~11日)
総務省が発表した2022年の家計調査(2人以上世帯、平均2.91人)で「食料」の支出額は98万2661円で過去最大となったが、物価の影響を除いた実質では前年より1.3%減った。内食需要の減少が要因で、食品の値上げも響いた。多くの品目で購入数量が落ち込み、コメは名目でも前年より減った(2月7日)。 ...
「真昆布の森」復活を 函館の窮状、和食が危機に直面 佐々木ひろこ フードジャ...
「数年前まで、ここは真昆布の森だったんですよ」 天然真昆布枯渇のニュースにショックを受け、現状を確かめようと料理人チームで函館に飛んだのは昨年7月中旬。冒頭のコメントは、長年の昆布研究で知られる北海道立工業技術センターの安井肇センター長によるものだ。 安井さんが指し示したスライドの写真を前に、参加...
鳥インフルで卵が最高値 週間ニュースダイジェスト(1月29日~2月4日)
JA全農たまごによると、2月3日の鶏卵の卸売価格(東京地区、Mサイズ基準値)が1㌔315円を付け、2月としての最高値を更新した。飼料高で生産が抑制傾向となり、鳥インフルエンザの影響で供給が減っている。 JA全農たまごの卸売価格は統計が公表されている1993年以降、これまでの最高値は昨年12月20日...
リンゴ酵母と大吟醸創る 中尾醸造、竹原が生んだ誠鏡 連載「農大酵母の酒蔵を訪...
新幹線を福山駅で降り、JR山陽本線、JR呉線を乗り継ぎ竹原駅に向かった。呉線の車窓からは瀬戸内海の島々が見え、車中には「瀬戸の花嫁」のメロディーが流れていた。予定した訪問時間より少し早めに駅に着いたので、タクシーに乗り、安芸の小京都と言われ昔の街並みが残る竹原市(広島県)を少しブラブラしながら中尾...
陸上養殖が届け出制に 週間ニュースダイジェスト(1月22日~28日)
新規参入が相次ぐ水産物の陸上養殖について、農林水産省は実態を把握するため、今年4月から事業者を対象に届け出制度を導入することを決め、河川や池での養殖業を規制する内水面漁業振興法の施行令を一部改正した(1月27日)。 陸上養殖は車えびやトラフグ、ヒラメといった水産物を、陸上に設置した施設で飼育する。...
しょうゆ屋、木桶を作る 熟成で複雑なうま味 畑中三応子 食文化研究家
年末年始は煮物など和食を作る機会が増え、しょうゆを使う量がいつもより多くなる時期。しょうゆには白、淡口、濃口、再仕込、たまりの5種類があり、地域や家庭それぞれ特色のある使い分けがされる。九州と北陸に特有な、甘口しょうゆというジャンルもある。 基本的な醸造法を簡単におさらいすると、まず蒸した大豆と炒...