飲食物は〝薬品〟ではない 畑中三応子 食文化研究家
今回、新型コロナウイルスをめぐるフェイクニュースに「このウイルスは耐熱性に乏しく26〜27度で死にます」「より多くのお湯を飲んでください」というのがあった。温度は「36〜37度」「57度」などのバリエーションもあり、「医療機関に携わる人からの情報」としてメールやラインで相当数が拡散した。(写真はイ...
食品ロス削減の動きが加速 幕田宏明 矢野経済研究所フードサイエンスユニット主任...
食品ロスとは食品廃棄物の中で、まだ食べられる状態であるにもかかわらず廃棄される食品を指す。 農林水産省・環境省の推計では、2016年度の国内食品廃棄物等は2759万トンで、そのうち食品ロスは643万トン。国民全員が茶わん1杯(約136グラム)のごはんを毎日捨てている計算で、東京都民(約1400万人...
こんなときこそ... 山下弘太郎 キッコーマン国際食文化研究センター
新型コロナウイルスの影響でいつもとは違う春を迎えている方も多いのではないでしょうか。 桜の花を愛でながら一献酌み交わすこともなく、新生活を始める仲間や友人を送り出すうたげもなく、長かった受験に向けての頑張りを互いにねぎらう会食もなく、久しぶりに自宅で3度の食事をしているという方もいるかもしれません...
漁師さんの〝サラメシ〟 小島愛之助 日本離島センター専務理事
新潟県最北の都市・村上市から北西35キロメートルの日本海上に位置する、面積9・78平方キロメートルの粟島が今回の舞台である。内浦と釜谷の2つの集落から成り、人口約350人のこの島は、全島が新潟県粟島浦村に属している。 新潟県本土側とは、粟島汽船が運航する所要85分のフェリーと所要55分の高速船によ...
製紙各社、飲料容器に注力 「脱プラ」受け、食品充填機メーカーと連携
インターネットの普及などを背景に、国内の紙需要が縮小する中、製紙各社が飲料容器などの紙容器化に注力している。海洋プラスチック問題が注目され、環境負荷を軽減する「脱プラ」が加速しており、ペットボトルや缶から紙容器化への動きや、長期保存が可能なことからフードロスが少ないアセプティック(無菌)分野に対応...
山形県のご当地サーモン「ニジサクラ」披露 脂が乗り上品な食味
山形県は2月12日、県内初となるご当地サーモン「ニジサクラ」を披露した。(写真は「ニジサクラ」の名称を発表する吉村美栄子知事) 「ニジサクラ」は山形県の魚である「サクラマス」と、県が養殖発祥の地の一つだという長い歴史を持つ「ニジマス」を組み合わせた魚だ。県の内水面水産試験場が中心となり、開発された...