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サイトでコロナ対応の確認可能に  生産、製造事業者のデータベース開設

2020.07.13

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 慶応大SFC研究所は13日、農業生産者や食品製造業者のデータベース「WAGRI.info(食品ガイドライン連携システム)」のウェブサイト(https://www.wagri.info/)を開設し、事業者の登録受け付けを始めたと発表した。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、多くの農業生産者や食品製造業者が事業継続と感染拡大防止のため、政府の方針や諮問機関の提言などに基づくガイドラインを策定して対応しているが、こうした事業者が実際にガイドラインを遵守しているか、見極めが難しくなっている。

 WAGRI.infoは、農業生産者や食品製造業者に品質・安全管理対応を登録してもらうことで、フードチェーン向けに策定されたガイドラインに対応しているかどうか、消費者や、農業・食品以外の業界も含め他の企業や組織が簡単に確認できるようになる。

 まずは世界保健機関(WHO)や国連食糧農業機関(FAO)の基準に戻づく「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応ガイドライン」への適合状況が分かるようにする。このガイドラインは、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「スマートバイオ産業・農業基盤技術」の取り組みの一環として、研究機関や企業などが作る「スマートフードチェーンコンソーシアム」が策定する。

 その後、農林水産省等が推奨する農林水産、物流分野のガイドラインをはじめ、既存の各種のガイドラインへの適合状況や、個別事業者の取り組みについても、WAGRI.infoに掲載していく。

 WAGRI.infoは、「スマートバイオ産業・農業基盤技術」の研究の一環として、慶大SFC研が構築している。

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