漁師さんの〝サラメシ〟 小島愛之助 日本離島センター専務理事
新潟県最北の都市・村上市から北西35キロメートルの日本海上に位置する、面積9・78平方キロメートルの粟島が今回の舞台である。内浦と釜谷の2つの集落から成り、人口約350人のこの島は、全島が新潟県粟島浦村に属している。 新潟県本土側とは、粟島汽船が運航する所要85分のフェリーと所要55分の高速船に...
応援市民制度で街づくり 富山県南砺市「関係人口」創出 江波龍一 富士通総研...
東京一極集中化は日本が直面している大きな課題だ。地域への移住・定住施策を柱とする地方創生の限界も見えてきている。こうした中、"観光以上、移住・定住未満"という概念である「関係人口」に注目が集まっている。富山県南砺市では、いち早く「応援市民制度」という形で関係人口創出を行っている。筆者はこの制度改革...
創造的過疎 出町譲 ジャーナリスト
徳島県の神山町といえば、地方創生の優等生といえよう。光ファイバー網の整備で、サテライト・オフィスが殺到し、注目を浴びているからだ。(写真は神谷町提供) この町が新たな動きを見せている。「次世代型の高専」だ。私立の高専としては全国で4校目となる。2023年開校を目指す。修学期間は5年。全寮制となる...
地産地消の極限 小島愛之助 日本離島センター専務理事
広島県瀬戸内海沿岸部のほぼ中央に位置する竹原港、ここから南に約10㌔㍍、フェリーで約30分の海上に大崎上島がある。 ミカンやレモンなどのかんきつ類の栽培が盛んで、小津安二郎監督の「東京物語」を山田洋次監督がリメイクした「東京家族」の舞台でもある大崎上島は近年移住者が増加している島でもある。(写真...
広がる企業の有害鳥獣事業 通知、捕獲やドローン追跡も
イノシシやシカなどの有害鳥獣による農作物への被害が深刻な社会問題となっている。被害範囲も拡大しており、対策は急務だ。そんな中、警備大手や通信機器メーカーなどが自社の強みを生かし、有害鳥獣の被害防止事業に力を入れている。わな、防護フェンスなどの対策用品の販売だけでなく、設置・管理、駆除までサポート、...
空き家に命を吹き込む 沼尾波子 東洋大学教授
共同通信社の加盟新聞社などで主催する「地域再生大賞」を2019年度に受賞したのは、NPO法人ふるさと福井サポートセンターであった。福井県美浜町を中心に、地域の空き家を活用するための仕組みを丁寧に構築し、空き家を拠点としたさまざまな地域づくり活動の展開を下支えし、人々のつながりを作る取り組み活動を行...