ウェブサイト「くじらの髭」拠点に 長崎・東彼杵の地域リノベーション 沼尾波子...
先日、長崎県東彼杵町千綿にある「東彼杵(ひがしそのぎ)ひとこともの公社」(以下、公社)を訪ねた。この組織は「公社」という言葉の響きから想像される団体とは全く異なっていた。一言でいうならば、地域のプラットフォーム・ビルダーである。 地域で生活する一人一人の魅力とともに、その人たちがつくる「こと」「も...
お互いにレシピを公開 湯布院、旅館が料理学び合い 出町譲 ジャーナリスト
大分県の温泉地、由布院を訪れた際、地方再生の原点を学んだ。教えてくれたのは、新江憲一だ。地域に根差しながらも、全国的にも有名なカリスマ料理人である。由布院は、近くの別府と違って、大型温泉旅館ではなく、小さな旅館が軒を連ねるのが特徴だ。その魅力の一つは、土地の食材を使った料理だ。 (写真:由布院の食...
〝安心〟発信の拠点、「浜の駅」 山田昌邦 共同通信福島支局長
21年ぶりに訪れた浜は、記憶の風景と結び付かなかった。 宮城県境に近い、福島県相馬市の松川浦漁港で1999年秋、「全国豊かな海づくり大会」が現在の上皇ご夫妻も出席して開催され、当時、宮内庁担当だった私はご夫妻がヒラメの稚魚を放流される様子などを取材していた。 11年半後に起きた東日本大震災。津波は...
グランピングで気づく地域の魅力 野村亮輔 アジア太平洋研究所研究員
(写真はイメージ) 昨年の流行語は、新型コロナウイルスの影響を受けたものが多かった。中でも筆者は「ソロキャンプ」という言葉に注目をしてみた。 この言葉がはやった背景を調べてみると、コロナ感染拡大を受け、大人数での旅行があまり楽しめないこともあり、人が密集しない山などで、1人でキャンプを楽しむ方が増え...
コロナ禍に生かせ「三富新田」 江戸時代から続く循環型農法 長竹孝夫 ジャーナ...
「自然回帰」に「地方移住」...こうした現象が各地で起き始めている。田舎に一戸建て物件や山を買い求める。「家族農業」や「小さな農業」も見直されている。コロナ禍社会の一つのあるべき姿を求め、江戸時代から落ち葉堆肥を使った循環型農法を実践する埼玉県南西部の「三富新田」などを歩き、暮らしのヒントを探った...
住民が守る宿場の街並み 藤波匠 日本総合研究所調査部上席主任研究員
鉄道を乗り継いでたどり着いた晩秋の奥会津は、紅葉が盛りでした。今回の旅の目的は、福島県下郷町の大内宿という江戸時代の宿場町の面影をとどめる集落で、かやぶき屋根と街並みの保全に取り組んでいる住民組織「大内宿保存会」の活動についての聞き取り調査です。(写真:大内宿の街並み=福島県下郷町、筆者撮影) 大...