住民が守る宿場の街並み 藤波匠 日本総合研究所調査部上席主任研究員
鉄道を乗り継いでたどり着いた晩秋の奥会津は、紅葉が盛りでした。今回の旅の目的は、福島県下郷町の大内宿という江戸時代の宿場町の面影をとどめる集落で、かやぶき屋根と街並みの保全に取り組んでいる住民組織「大内宿保存会」の活動についての聞き取り調査です。(写真:大内宿の街並み=福島県下郷町、筆者撮影) ...
コクヨ「結の森」に「森林の守り人賞」 城南信金の地方創生事業などに大賞 今年...
企業の社会貢献活動を支援する日本フィランソロピー協会(東京)は24日、「第18回企業フィランソロピー大賞」を発表し、高知県四万十町の民有林を守るコクヨの「結の森プロジェクト」が、大賞に準じる「企業フィランソロピー賞」の「森林の守り人賞」を受賞した。 2006年にスタートした結の森プロジェクトは、...
暮らしに寄り添うデザイン 陣内純英 西海みずき信用組合理事長
コロナ禍の飲食店を支援するためスマホアプリを使って先払いする「さきめし」。使ったことはなくても、聞いたことがある人は多いだろう。このアプリを開発したのは福岡のIT企業Gigi株式会社だが、同社に「さきめし」のアイデアを提供したのは、実は、当組合のクリエーターだ。 さきめし/ごちめし公式フェイスブ...
暮らすように旅をする 小島愛之助 日本離島センター専務理事
島根県隠岐郡海士町は、島根半島の北約60㌔の日本海に浮かぶ隠岐諸島の島前にあり、島前三島の一つである中ノ島を主島とする1島1町の自治体である。地方創生のトップランナーとしても名高い自治体であるので、ご存じの方も多いのではないだろうか。 隠岐諸島は聖武天皇の御代(724年)以来、長らく遠流の地であ...
地域で道を守る 沼尾波子 東洋大学教授
私たちが日々、利用する道路や橋梁の老朽化が問題となっている。道路や橋梁は、陥没や崩落が起これば人命に関わる事態ともなりかねず、適切な維持管理が求められる。早期の維持補修を通じた長寿命化対策は、中長期的なコスト削減につながるともいわれる。 だが、実際には、財政難や公務員数の削減により、道路・橋梁に...
恩返しの連鎖 陣内純英 西海みずき信用組合理事長
新型コロナウイルス禍でアルバイトが減ったり、仕送りが途絶えたりで、日々の食事も満足にとれない学生がいる。そんな記事が地元紙の長崎新聞に載った。 当信組でも、何か支援できないかと思って始めたのが「まちの学食」だ。(上の図:「まちの学食」のホームページ画像=デザイン南新太郎) コンセプトと名称は、...