農村行脚のすすめ カギ握る1人区動向 小視曽四郎 農政ジャーナリスト
今夏の参院議員選挙は、自民党・岸田文雄総裁、立憲民主党・泉健太代表の命運がかかる。 参院選を前に、与野党双方のトップにはぜひ、農村・地方行脚をおすすめしたい。喧騒の都会を離れ、地酒片手に岸田氏念願の「車座」談義で生の農家の苦労や愚痴に、得意の聞き耳を立ててはいかがか。 勉強になるのは間違いない...
「ゼロ・ウェイスト」社会をつくる 徳島・上勝町の試み 沼尾波子 東洋大学教授
葉っぱビジネスで知られる徳島県上勝町。この町は最近、もう一つの取り組みで注目を集める。それがゼロ・ウェイスト(ごみゼロ)運動だ。 ゼロ・ウェイストとは、浪費や無駄、廃棄物をなくし、ごみを出さない生産と消費のシステムを構築していくというもの。上勝町ではこれをまちづくりの理念の一つと位置付け、200...
見続け、報じていかなければならない 福島を離れ、思う 山田昌邦 前共同通信福...
「福島に行ってくれないか」。上司から福島支局への転勤を打診されたのは2年半前。山形新聞社が主催する米沢市での講演会に招かれ、当時担当していた皇室をテーマに講師を務めた後、「せっかく米沢に来たのだから」と奮発して米沢牛のステーキにナイフを入れた途端、携帯電話が鳴った。「これから新幹線で通る所じゃない...
寄せ鍋「いりやき」がお勧め 対馬島は「国境の島」 小島愛之助 日本離島センタ...
対馬島は長崎県対馬市の主島であり、九州最北端、玄界灘に位置する「国境の島」だ。そのように呼ばれるゆえんは、九州本土からは約132㌔の距離があるのに対して、朝鮮半島には約49.5㌔の距離という近さにある。 島の形状は、南北に82㌔、東西に18㌔と細長く、面積は約700平方㌔と、わが国の有人離島では...
あるべき姿、議論を 大量廃線時代を前に 藤波匠 日本総合研究所調査部上席主任...
コロナ禍が一段落し、出張する機会も増えてきました。先日、中国地方の山間部に出向いた折、すでに廃線となった三江線の遺構をみかけました。三江線は、広島県三次と島根県江津の間の100㌔超を、江の川に沿って結ぶJR西日本の鉄道で、2018年3月をもって営業運転が終了されました。これだけ長い路線が丸ごと廃線...
誠意込め果物届ける 農園支える元ビジネスウーマン 山田昌邦 共同通信福島支局...
「フルーツ王国」福島県に赴任して2年余り。この間に食べた桃の数は、それまでの50余年に食べた数を上回るかもしれない。桃の「箱買い」は当たり前。福島市の郊外に出ると、季節ごとに桃や梨、ブドウ、リンゴなどを実らせた果樹園が沿道に続き、目を楽しませてくれる。 福島市飯坂町の「まるせい果樹園」もその一つ...