富を生み出す手段が変化 集落の消滅を考える 藤波匠 日本総合研究所調査部上席...
地方において少子化、人口流出の問題が喧伝され、地方都市の衰退が危惧されるようになってかなりの時間がたちます。さぞ、地方都市の衰退が進んでいるかと思いきや、県庁所在地レベルの都市を訪れてみると、意外なほどにぎわいがあり、通学時間帯ともなれば、多くの学生を駅周辺で見かけることもあります。(写真はイメー...
観光客の税負担を考える 宿泊税率低い日本 沼尾波子 東洋大学教授
先日、長崎市の「宿泊税」導入について、国の同意が得られたという報道が流れた。この宿泊税は、2002年に東京都で導入され、少しずつ広がりをみせ、今回の長崎市は、全国の自治体で9番目となる。 日本では自治体が独自の税を課す事例はあまり多くはない。だが歴史をひもとくと、戦後、財政難の折、全国各地で、実...
アンテナショップも情報発信 地域が取り組むSDGs 畠田千鶴 地域活性化セン...
2015年の国連サミットで加盟国の全会一致で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)は、日本各地でも地域特性に合ったゴールを設け、2030年の達成を目指している。内閣府が2021年度に行った全国アンケート調査では、自治体の52.1%が「地方創生SDGs達成に向けて推進している」と報告された。 都...
まき続けた「小農」の種 山下惣一さん死去 共同通信アグリラボ所長 石井勇人
農作業に従事しながら小説やルポを発表、小規模農家の重要性を訴えて続けてきた山下惣一さんが7月10日、亡くなった。86歳。佐賀県唐津市の自宅で肺がんの療養を続けていた。 玄界灘に面した同市湊町の自宅を訪ねたのは2016年11月だった。食卓を挟んだ大型テレビに向かって、大相撲九州場所で活躍する地元の...
イノベーション、人材活用を活路に 中小企業革新で地方創生 藤波匠 日本総合研...
2年以上に及んだコロナ禍も、ようやく収束がみえてきました。観光・飲食業をはじめ地方で事業を展開する中小企業にとって、長かったトンネルの先に光明がみえてきた状況かもしれません。 今後中小企業には、アフターコロナにおける地域経済をけん引する中核的な存在として、生産性向上や雇用の拡大に向けた取り組みが...
画像がつなぐ人と人 写真文化首都・東川町 沼尾波子 東洋大学教授
北海道東川町は北海道のほぼ中央に位置する、人口約8000人の町である。町の東部は山岳地帯で大規模な森林地域を形成し、日本最大の自然公園「大雪山国立公園」の区域の一部となっている。旭川市と隣接するこの町はいま、人口減少を食い止め、多くの若い世代を呼び込む。何が人を引きつけるのだろう。 東川町の地域...