有機農業「面」に広げる 金子美登さん死去 共同通信アグリラボ所長 石井勇人
(有機農場での金子美登さん=2008年3月27日、埼玉県小川町) 農薬や化学肥料を使わない有機農業の第一人者で、しもざと有機野菜塾(埼玉県小川町)を運営してきた金子美登(かねこ・よしのり)さんが9月24日、心筋梗塞のため死去した。74歳だった。農場の見回りに出掛け、軽ワゴンの運転席で倒れていたという...
海を守るツールになるか 水産養殖の課題 佐々木ひろこ フードジャーナリスト(...
「天然資源が減って海が大変な状況なので、養殖魚に切り替えていくべきなんですよね?」 講演やシンポジウムで私たちの活動や思いをご紹介すると、このようなご意見、ご質問をいただくことがある。海の危機についての報道がぐんと増えたここ数年は、特に多いように思う。(写真:ノルウェーのアトランティックサーモン養...
商品化へ研究進む 培養肉、布石打つ日本企業
世界的な人口の増加を背景に、広い土地を必要としない代替肉が注目されている。ウシなどの動物細胞を体外で組織培養してつくる「クリーンミート」とも呼ばれる培養肉への期待も大きいが、商業化にはコスト、安全性などの課題が残る。 日本企業も研究開発に力を入れており、2025年春に「培養ステーキ肉」の実現、30...
配合飼料価格が高止まり 週間ニュースダイジェスト(9月18日~24日)
配合飼料の国内シェア3割を占める全国農業協同組合連合会(JA全農)は、10~12月期の配合飼料供給価格を、前期(7~9月)から据え置くと発表した(9月21日)。円安進行による輸入コスト上昇など値上げ要因はあるが、トウモロコシ相場や海上運賃など値下げ要因もあるため。価格据え置きは2015年10~12...
「動物福祉」先行する欧州 デンマーク、母子豚放牧の現場 共同通信アグリラボ所...
家畜をできるだけ恐怖や苦痛などストレスが少ない環境で育てる「動物福祉(アニマルウェルフェア)」の考え方が国際的に広がり、農林水産省も動物福祉の指針の策定を進めている。養豚を例に、動物福祉の分野で先行するデンマークの事情を報告する。(写真:動物福祉を重視して母子ともに放牧するデンマークの養豚場=ユト...
ご飯にかけて、絶品・島たまご 瀬戸内海の佐木島 小島愛之助 日本離島センター...
瀬戸内海のほぼ中央、広島県の南東部に位置する三原市には、有人離島が二つある。 三原駅から徒歩5分の三原港を出発し、高速船で13分で到着するのが小佐木島(こさぎじま)、日本一新幹線から近い有人離島である。面積0.5平方㌔、周囲3.2㌔の島の住民は現在わずか4人に過ぎない。 昭和30年代に木造船で栄え...