値上がりする果物 日本の果樹産業の未来は 青山浩子 新潟食料農業大学准教授 ...
物価高とは別に、「近頃、果物が高くなった」と感じる人は多いのではないか。実際、果樹の農家数や生産量は減る一方、果樹の産出額は2010年以降上昇しており、単価が上がったことになる。農林水産省は、人口減少による需要縮小を上回る生産量の減少が一要因だと分析している。この傾向が続くと、国産果物に手が届きづ...
直らない「医師偏在」 男性中心で回る病院 楢原多計志 福祉ジャーナリスト
医師の数は年々増えているにもかかわらず、都市部に集まり、地方は慢性的な医師不足に陥っている。政府は「医師偏在」の解消を目指しているが、若い医師の都市志向は強く、進展がない。財務省の審議会では「医師が不足している地域の診療報酬を引き上げ、過剰になっている地域の報酬を引き下げて調整したらどうか」という...
暗闇の森に神の使いを見た 連載「旅作家 小林希の島日和」
26歳最後の夜に、私は奄美大島の漆黒の闇に包まれた森の中にいた。ゲロッゲロッと大合唱するカエルの声が天から地から聞こえ、風のせいか、時折ガサガサと不穏な音が響いてきた。無数の視線を感じるような気もする。 「正直、一番怖いのは幽霊よりハブだな」 たしかに。私は2人の男性の間にそっと入る。「あっ、おま...
GDP年率2.0%減 週間ニュースダイジェスト(5月12日~5月18日)
▼40年の脱炭素戦略策定へ 年内めど(5月13日) 政府は2040年の脱炭素や産業政策の方向性を示す国家戦略「GX(グリーントランスフォーメーション)2040ビジョン」を、年内をめどに策定すると発表した。長期的な見通しを打ち出すことで、企業が投資計画を立てやすくする狙い。再生可能エネルギーや原発な...
認知障害、高齢3人に1人 60年政府推計 週間ニュースダイジェスト(5月5日~...
▼テレワーク施設、利用低迷 巨額交付金、検証必要(5月5日) 新型コロナウイルス対策のため国が設けた地方創生臨時交付金を活用して自治体が設置したテレワーク用施設が閉鎖されたり、あまり利用されていなかったりする事例が相次いでいることが分かった。国と地方にはさまざまな財政支出の効果検証が求められる。 ...
補助金漬けでは考える力が育たない 赤堀楠雄 材木ライター 連載「グリーン&ブ...
最近、スギやヒノキの人工林を「若返り」と称して皆伐(かいばつ)(一定面積の樹木をすべて伐採すること)し、若い苗木に植え替える事業が国や自治体の手厚い補助制度のもとに進められている。背景には、若い木の方が成長が旺盛で二酸化炭素(CO2)を多く吸収するので、地球温暖化防止に貢献できるという理屈がある。...