二股ニンジンの行方 野々村真希 農学博士 連載「口福の源」
私たちがスーパーで見かけるニンジンは、真っすぐでほどよくふくよかで、傷も虫食いもないものばかりである。そんなことは当然で気にも留めないけれど、少し想像力を働かせると、自然の中で育つニンジンがみなそうであるはずがないことに気づく。二股ニンジンだって、育ちすぎニンジンだってあるはずだ。 外観が一定基準...
京都・阿蘇海の未来はハマグリにあり 佐々木ひろこ フードジャーナリスト 連載...
京都府の北部、宮津湾に北へ向かってのびる天橋立。その西側に位置する内海の阿蘇海は、2000年代まではさまざまな貝が採れる豊かな海だったそうだ。この地で生まれ育ち、19歳で祖父の跡を継いだ若き漁師、村上純矢さん(28)は、二枚貝の漁獲量が激減した過去をこう振り返る。 「アサリが減り、オオノ貝も減り、...
国産FSC認証広葉樹材を販売 堀内ウッドクラフト
日本森林管理協議会(東京都世田谷区、FSCジャパン)は、木工品製造販売の堀内ウッドクラフト(神奈川県大井町)が「国産FSC認証広葉樹材販売事業」を開始したと発表した。 FSC認証は国際的な森林認証組織「森林管理協議会」(国際本部・ドイツ)が、一定の森林管理基準などを満たした森林の林産物などを認証す...
「地域創生」五感で学ぶ 東京農大「食と農」の博物館が企画展
東京農業大学(江口文陽学長)の「食と農」の博物館(東京都世田谷区)は21日、企画展「五感で学ぶ! ちいきのひみつ」をスタートした。8月31日まで、入場無料。 「五感で学ぶ! ちいきのひみつ」は、生物多様性が高く持続可能な地域社会を築くための、地域の見方や調べ方、創り方について、地域環境科学部地域創...
修士課程でアグロエコロジー学ぶ 福島大学大学院、食農科学研究科スタート
福島大学の大学院に新設された食農科学研究科が、4月4日開講した。日本の大学院で初めて農業生態学(アグロエコロジー)の履修プログラムを備えており、環境との調和を目指す持続可能な農業のありかたや技術を研究する。 同日、入学式(写真上)が開かれ、学部から進学した30人、社会人13人ら計45人(写真下)の...
教訓は生かされているか 加速する原発再稼働の流れ 小池智則 共同通信福島支局...
福島県双葉町にあるJR常磐線の双葉駅。ある平日の朝、電車で到着すると、20人近い乗客が一緒に降り立った。 一見何ということもない光景だが、ここは2011年に発生した東京電力福島第1原発事故のため11年5カ月の間、人が住むことができなかった場所だ。双葉町は全町民が避難を強いられ、福島県内の自治体で唯...