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農林水産省

「食料安保」は錦の御旗か  生産者優遇の農水予算膨張  アグリラボ所長コラムの写真

「食料安保」は錦の御旗か  生産者優遇の農水予算膨張  アグリラボ所長コラム

ウクライナ戦争など「有事」を受けて、国の予算は防衛費を中心に大きく膨れ上がる。2023年度予算の概算要求は110兆円を突破した。農林水産省の予算も例外ではない。食料安全保障を名目に大幅に増額される。しかし、本コラムで再三指摘しているように、食料安保は幅の広い概念であり、国民にとって何が課題なのか具...

食料安保対応で農政通起用  新農相に野村哲郎参院議員  アグリラボ所長コラムの写真

食料安保対応で農政通起用  新農相に野村哲郎参院議員  アグリラボ所長コラム

第2次岸田改造内閣の農林水産相に、野村哲郎参院議員(78)が就任した。農業政策を決定する重要局面で非公式に開かれる幹部会「インナー」のメンバーであり、農林議員の重鎮だ。約35年勤めたJA鹿児島県中央会で常務理事まで務め、農水官僚とも太いパイプがあり、複雑な農政を知り尽くしている。「有事に対応する(...

農家追い詰める資材価格高  リタイア止める政策を  小視曽四郎 農政ジャーナリストの写真

農家追い詰める資材価格高  リタイア止める政策を  小視曽四郎 農政ジャーナリス...

参院選で与野党が取り上げた食料安保論議を尻目に、農業現場では「異次元」の資材価格高騰が農家を追い詰めている。 農林水産省が6月末に公表した5月農業物価指数のうち生産資材は前年同月を16カ月連続で上回り、特に飼料のトウモロコシは前年同月で35%上がり、2015年を100とした指数は163.5。全農配...

気になる軍拡志向  食料安保対応、平和外交を基本に  小視曽四郎 農政ジャーナリストの写真

気になる軍拡志向  食料安保対応、平和外交を基本に  小視曽四郎 農政ジャーナリ...

収束の行方がわからない新型コロナや気候変動、長期化するロシアのウクライナ侵攻という「多重苦」で食料安全保障への関心がかつてなく高い。5月21日の国連安全保障理事会では「ロシアのウクライナへの戦争は世界の食料安保への戦争だ」(ドリビエール仏国連大使)などどぎつい発言も飛びかい、食料への世界的な緊迫ぶ...

できるか需要拡大  国産小麦に期待  前田佳栄 日本総合研究所創発戦略センターコンサルタントの写真

できるか需要拡大  国産小麦に期待  前田佳栄 日本総合研究所創発戦略センターコ...

ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、世界的な小麦の価格高騰が懸念されている。ウクライナ、ロシアともに世界有数の小麦の輸出国であり、両国分を合わせると2020~21年の世界の小麦輸出の3割を占める。ウクライナ産については、生産量の減少が見込まれる上に、収穫後の貯蔵や輸送にも影響が出ると想定されている...

2年後の基本法改正目指す  森山元農相、食料安全保障で見解の写真

2年後の基本法改正目指す  森山元農相、食料安全保障で見解

自民党の「食料安全保障に関する検討委員会」の委員長である森山裕元農相は5月30日、「農政ジャーナリストの会」の研究会で講演(オンライン併用)し、食料・農業・農村基本法について「2024年の通常国会に改正案を提出できればありがたい」と述べ、党主導で抜本的に見直す考えを示した。 食料・農業・農村基本法...