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農林水産省

法廷闘争が残した負の遺産  誰も責任をとらない諫早干拓  アグリラボ所長コラムの写真

法廷闘争が残した負の遺産  誰も責任をとらない諫早干拓  アグリラボ所長コラム

国営諫早湾干拓事業(長崎県)の潮受け堤防の排水門を開くか閉じるかで争われた訴訟は、最高裁が3月1日に「非開門」の判断を下し、約20年にわたる法廷闘争は事実上決着した。一度は「開門」で確定したはずの逆転に、「(国に)見捨てられた気分だ」、「立つ気力もない」という漁業者の無念や落胆は察するに余りある。...

食料安保は農家への敬意から  穀物も肉も頼りは国内  小視曽四郎 農政ジャーナリストの写真

食料安保は農家への敬意から  穀物も肉も頼りは国内  小視曽四郎 農政ジャーナリ...

同じ安全保障の問題でもかくも大きな差を感じるのは、防衛力と食料への岸田文雄首相の態度だ。防衛ではバイデン米大統領に約束していた「抜本的強化」と「相当な増額」が、新春の訪米土産として出来上がったようだ。対する食料政策。価格高騰を「日本経済の大きなリスク要因」と、食料安保の重視を明言した首相。だが20...

緊張感持ち知恵を出せ  本気度足りない政府の基本法検証  小視曽四郎 農政ジャーナリストの写真

緊張感持ち知恵を出せ  本気度足りない政府の基本法検証  小視曽四郎 農政ジャー...

政府の食料・農業・農村基本法の検証作業の行方が注目される。ついに食料安全保障の確立に向け「本気モード」の姿勢だが、検証の様子を見ると、集中度、緊迫度、課題に立ち向かう積極さ、中長期的な展望意欲などさまざまな面で物足りなさを感じてしまう。補正予算で1000億円超の「食料安保予算」が組まれたのは歓迎だ...

エクセル入力で温室効果ガス算出  農家用ツール登場  前田佳栄 日本総合研究所創発戦略センターコンサルタントの写真

エクセル入力で温室効果ガス算出  農家用ツール登場  前田佳栄 日本総合研究所創...

気候変動の緩和策として、温室効果ガス(GHG)の排出量削減が喫緊の課題となっている。その一環として、企業に求められているのが「サプライチェーン排出量」の算定である。 サプライチェーン排出量とは、事業者自らの排出だけでなく、原材料の調達・製造・物流・販売・廃棄など事業活動に関係するあらゆるGHGの排...

中長期リスク踏まえ議論を  アフリカは瀬戸際に  農中総研、食料安保で緊急フォーラムの写真

中長期リスク踏まえ議論を  アフリカは瀬戸際に  農中総研、食料安保で緊急フォー...

農林中金総合研究所は9日午後、緊急フォーラム「世界と日本の食料安全保障を考える~世界で進む食料需給の構造変化と日本の食料安全保障」をオンラインで開催、約500人が参加した。 同研究所の理事研究員である阮蔚(ルアンウエイ)氏(写真左)が「世界食料危機~人類が直面する複合リスクの実相~」と題して講演し...

失われる政策の根拠  農水省「集落調査」廃止方針  小視曽四郎 農政ジャーナリストの写真

失われる政策の根拠  農水省「集落調査」廃止方針  小視曽四郎 農政ジャーナリス...

農林水産省が5年ごとに行う農林業センサスの農業集落調査を廃止すると発表した。これに対し自治体や農業関係者らが反発している。(写真はイメージ) 集落は地域社会の基礎単位だ。全国に13.8万(2020年度)あり、農家による共同会議である「寄り合い」の模様などを通じ、農山村が構造的にどう変化しているかな...