食料の他国依存度高い日本 小視曽四郎 農政ジャーナリスト
新型コロナ禍は日本の社会経済に衝撃を与え始めた。2月27日の安倍晋三首相の突然の臨時休校要請は国民生活を混乱させ、どんな副作用をもたらすのか不透明だ。臨時休校で学校給食が中止となれば食材を供給する関連業者を直撃する一方、児童・生徒の栄養確保にも問題が起こりかねない。「子ども食堂」に依存する人たちへ...
大詰め迎える食料・農業・農村基本計画 石井勇人 共同通信アグリラボ所長
新たな「食料・農業・農村基本計画」の策定が大詰めを迎えている。農林水産相の諮問機関が2月に骨子案をまとめ、3月下旬に閣議決定する予定だ。(写真はイメージ) 今のところ議論は盛り上がりに欠けているが、基本計画はほぼ5年ごとに見直す農業政策の中期的な指針であり、計画を着実に実行するためには、幅広い国...
サバ缶ブームをどう考えるか 野村亮輔 アジア太平洋研究所
(写真はイメージ) 昨年12月に発表された貿易統計に興味深いデータがあった。それはサバ缶の輸入量が全国、関西ともに過去最高だったというものだ。調べてみると、確かに2019年1月から10月分の全国のサバ缶の輸入量は4万5183㌧(前年同期の2.5倍)、関西は9837㌧(同2.3倍)で、いずれも過去最...