現場のヤル気が産業を底上げする 赤堀楠雄 林材ライター 連載「グリーン&ブル...
林業と言えば、かつては「3K」(きつい・汚い・危険)業種の代表格として扱われ、中山間地の過疎高齢化も影響して慢性的な人材不足にあえいでいた。新卒や中途採用で林業に就く人もいるにはいたが、他の仕事がなく仕方がないからという消極的な理由での参入が多くを占めていた。 ところが、1990年代半ば以降、都会...
飯舘ブランドの再生目指して」 菅沼栄一郎 ジャーナリスト 連載「よんななエコ...
福島県飯舘村の小林美恵子さん(67)にとって、この夏は気候変動以上に暑い夏だった。8月初めに設立した小さな一般社団法人「阿武隈クラブ IITATE」代表を引き受けたのだ。 「村の将来を考えると、不安でいっぱいだった。戻ってきたのは年寄りばかりだし」「でもね、最近移住した若い人たちが、除染したきり放...
関東大震災が変えた食 畑中三応子 食文化研究家 連載「口福の源」
時に自然災害は食に大きな影響を及ぼす。発生から100年を迎えた関東大震災時、食料事情とその後の食文化の変化はどうだったのか。 食糧が欠乏した東京へは地方から米が届いたが、電力を失い米屋が精米できなくなった。小説家・田山花袋はルポルタージュ「東京震災記」で、米屋に玄米しかなくなった時、自分は戦争のた...
ヒマラヤの旅、危機感と希望と 舟越美夏 ジャーナリスト 連載「リアルワールド...
氷河を見てみたい、という単純な動機で出かけたヒマラヤ山脈だった。旅を終えて2カ月余りが過ぎたが、神々しいとしか言いようのない山々と、氷河から流れる川の音が脳裏によみがえらない日はない。(写真:ネパール中部ランタン渓谷で、標高3400メートル付近にいるヤク、筆者撮影) 正直に言えば、ヒンズークシ山脈...
地理的表示、欧州でも保護 週間ニュースダイジェスト(9月24日~30日)
▼魚分析1カ月「不検出」 処理水放出後のトリチウム(9月25日) 水産庁は東京電力福島第1原発処理水の海洋放出開始に伴い、原則毎日実施してきた魚に含まれる放射性物質のトリチウム濃度の分析結果に関する公表をいったん終えた。1カ月間、いずれも検出限界値未満の「不検出」とだった。 ▼年収の壁、企業補助決...
フードバンク 野々村真希 農学博士 連載「口福の源」
「フードバンク」という言葉を聞いたことがあるだろうか? 通常のルートで流通できない食品を企業などから寄贈してもらい、必要としている施設や困窮世帯に無償で提供する活動のことである。食品企業は、商品を作るときに販売の規格に合わない商品を生んでしまったり、売れ残って販売期限が過ぎた商品を抱えてしまったり...