温まって地域に触れる 銭湯がつなぐ都市と農村 沼尾波子 東洋大学教授
かつては、多くの人々が利用していた銭湯。だが、自宅に風呂のある暮らしが一般的となり、その機能と役割は変化を遂げる。東京都内でも銭湯の数は年々減少している。 地域で顔の見える関係が希薄化する今日、銭湯はコミュニティーのつながりを育む重要な拠点の一つでもある。皆でお湯を楽しむ文化を守りつつ、新たな魅...
「農家のリアル」笑って学ぶ 「食と農」の博物館「荒川弘〈百姓貴族〉× TOKY...
東京農業大学(江口文陽学長)の「食と農」の博物館(東京都世田谷区)は14日、荒川弘の漫画「百姓貴族」の複製原画などを展示して農家・農業の現状を伝える「荒川 弘〈百姓貴族〉× TOKYO NODAI 2022」をスタートした。 「百姓貴族」は同展の共催者である新書館の隔月刊誌「ウィングス」に連載中の...
有機農業「面」に広げる 金子美登さん死去 共同通信アグリラボ所長 石井勇人
(有機農場での金子美登さん=2008年3月27日、埼玉県小川町) 農薬や化学肥料を使わない有機農業の第一人者で、しもざと有機野菜塾(埼玉県小川町)を運営してきた金子美登(かねこ・よしのり)さんが9月24日、心筋梗塞のため死去した。74歳だった。農場の見回りに出掛け、軽ワゴンの運転席で倒れていたという...
農業政策の総点検が不可欠 基本法改正を急ぐ前に アグリラボ所長コラム
農業政策の憲法とも言われる「食料・農業・農村基本法」の改正に向けた検討が始まった。しかし、基本法自体に問題があるのか、同法を運用する側に問題があるのかは、慎重な見極めが必要だ。改正の大前提として、基本法が施行されてから20年余りの農業政策の功罪を総点検する必要がある。 岸田文雄首相は9月9日に官邸...
集落を体験する 奄美大島の大和村 沼尾波子 東洋大学教授
2021年7月、奄美大島、徳之島、沖縄島北部、西表島の4地域は世界自然遺産に認定された。常緑広葉樹多雨林に覆われた亜熱帯性気候を有するこの地域は、世界の生物多様性ホットスポットの一つともいわれ、多くの固有種や絶滅危惧種が生息する。 先日、その奄美大島にある大和村(やまとそん)を訪問する機会を得た。...
プロモーションのすすめ 地域盛り上げるまちの情報 陣内純英 西海みずき信用組...
私の妻が住む新潟県燕三条には、ローカル情報専門の日刊紙が大小2、ネットニュースが一つある。中小企業のまち燕三条では、産地内で分業体制をとっていて企業の横のつながりが強い。身近なまちの情報は経営の必須アイテムだ。日刊紙の一つは、普通の大きさ(ブランケット判)で10面あり、家庭でも購読されている。長崎...