地域ぐるみで考える時代に 空き家、20年で5割増 沼尾波子 東洋大学教授
住宅・土地統計調査によれば、空き家は2000年の576万戸から20年の849万戸へと約1.5倍に増加している。その中でも、別荘などの2次利用や、賃貸・売却予定などがない「その他空き家」が349万戸あり、これが管理不全になるリスクが大きい空き家とされている。 この「その他空き家」は全国住宅ストックの...
鉄路の未来占う只見線 地元も費用負担 小池智則 共同通信福島支局長
2011年の豪雨被害で不通だった福島県のJR只見線が10月1日、11年ぶりに全線で運転を再開した。「秘境路線」として知られ、観光客誘致への期待が高まる。全国でローカル線の赤字問題が深刻化する中、地元自治体も費用を負担する「上下分離方式」での復活となった。(写真はイメージ) 只見線は会津若松(福島県...
復興支える民宿の女将と若者描く ドキュメンタリー「ただいま、つなかん」公開へ
宮城県気仙沼市の民宿を舞台に、東日本大震災からの10年余りを描いたドキュメンタリー映画「ただいま、つなかん」(風間研一監督)が完成、2023年2月下旬からポレポレ東中野(東京都中野区)、フォーラム仙台(仙台市)など、全国で順次公開される。 気仙沼市はカキなどの養殖、遠洋漁業、水産加工業で栄えてきた...
「一緒にできること」を探る 外国籍労働者と話し合い 田中夏子 長野県高齢者生...
数年前から、私の住む信州でも外国籍の労働者が過酷な働き方の末に亡くなったり、切羽詰まった暮らしの中で事件に巻き込まれたりした出来事がたびたび報じられています。 2年前には、近隣で悪天候の中、無理を押して野菜の植え付け作業をしていたスリランカ、タイ出身の2人が落雷で命を落としました。信州には高原野菜...
未来に残す山里の暮らし 映画「若者は山里をめざす」1月公開
埼玉県唯一の「村」である東秩父村に住むことを決意した若者たちを追ったドキュメンタリー映画「若者は山里をめざす」(原村政樹監督、予告編)が完成した。2023年1月14日から東京・新宿のK's cinemaで公開、その後全国で順次上映する。 東秩父村は都心から約60㌔しか離れていないが、面積の8割が山...
ジェンダーギャップへの失望も 女性の結婚・出産意欲低下 藤波匠 日本総合研究...
若い世代、とりわけ女性の結婚や出産に向けた意欲が驚くほど低下しています。 国立社会保障・人口問題研究所が9月に発表した出生動向基本調査(2021年実施)によれば、男女とも「一生結婚するつもりはない」と考える人が急増しました。とりわけ18~19歳の未婚女性の伸びが顕著で、15年に実施した前回調査から...