ヤンマー、フィリピンで水田メタン削減の実証試験 NNA
2024.07.10
ヤンマーホールディングスは6月28日、フィリピンの水田由来のメタンを削減する取り組みで、環境スタートアップのフェイガー(東京都港区)と協業すると発表した。間断かんがい技術(AWD)と呼ばれる節水型の水管理手法を用いて農業分野の脱炭素化に取り組むとともに、炭素排出権の創出による農業生産者の収益確保を図る。(画像はヤンマーのニュースリリースより)
グループ会社で農業関連機械の開発・製造・販売を手がけるヤンマーアグリ(岡山市)、フィリピン法人のヤンマーフィリピン、フェイガーの3社が合意した。11月ごろからの実証試験の開始を予定している。
ヤンマーグループが農機販売で培った全国の生産者や農業関係者との人脈と、フェイガーが持つカーボンクレジットのノウハウを生かし、環境負荷の低減と生産者の収益拡大につなげる。実証試験の具体的な地域や期間は検討を進めている。
間断かんがい技術による稲作では、従来の手法に比べてメタン排出量を平均31%削減できると考えられている。フィリピンでは水田由来のメタンが全産業で排出される温室効果ガスの約20%を占めると推定されている。(NNA)
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