低所得層の世帯に目配りを 藤波匠 日本総合研究所調査部上席主任研究員 連載「...
「異次元の少子化対策」という岸田文雄首相のワーディングに批判が集まり、具体的なメニューの議論に入る前に早々に看板の掛け変えを余儀なくされました。結局、「次元の異なる少子化対策」に落ち着きましたが、政権与党としては、出ばなをくじかれた感は否めません。(写真はイメージ) ただ、呼び名よりも重要なこと...
塩分の多い土壌で甘み増す 高知の徳谷トマト 眉村孝 作家 連載「口福の源」
初めて徳谷トマトを口にしたのは2000年代半ば、前任者からの引き継ぎで高知を訪れたときのことだ。引き継ぎを終え、職場から前任者が行きつけの居酒屋へ向かう。店のメニューにそのトマトがあった。(写真:2004年3月、筆者撮影) 大きさは通常のトマトよりかなり小さい。外見は濃い赤色で、半分に切ると、中...
安全・安心・交流の拠点に 郵便局の窓口ネットワーク 沼尾波子 東洋大学教授
金融機関などの窓口や店舗の閉鎖が加速している。人口減少に加えて感染症を契機とした窓口サービスのオンラインへの転換により、首都圏でも、都市銀行の支店や携帯電話ショップなどが次々と店舗を閉めている。 そのような状況の中で、全国2万4000の窓口ネットワークを維持するのが郵便局である。人口減少が進む地...
山村からキャビア輸出に挑む 民泊で里山文化も発信 共同通信アグリラボ所長 石...
新型コロナ対策の行動規制が事実上撤廃され、外食店の売り上げや旅行客数が急ピッチで回復している。コロナ禍の終息を見据えて、高級食材であるキャビアの輸出を目指す山村の挑戦を報告する。 名古屋から電車とバスを乗り継いで2時間余り。岐阜県中津川市の獺之沢(おそのさわ)地区の山あいを30分ほど登っていく...
やってミランネ!地域活動 陣内純英 西海みずき信用組合理事長 連載「よんなな...
私たちは、長崎県佐世保市内のアーケード商店街にある旧店舗の一部をコミュニティースペースとして提供し、大学生や地域の人たちの活動を支援してきた。こうした方々のたまり場、映画上映会などのイベント、プログラミング勉強会、子ども食堂、ママさんサロン、高齢者カフェなど、活用範囲が広がってきた。 ここを活動...
被災地発カーシェアシステム 菅沼栄一郎 ジャーナリスト 連載「よんななエコノ...
「微助人(びすけっと)の会、って名前もいいな」。中里順子(72)は思った。 岩手県宮古市田代。港町から車で西へ30分ほど山に入った集落では、ずいぶん前にバスは1日3往復だけになった。タクシーは往復1万円を超える。 「貸し出した車で病院の往復や買い物、皆で助け合って乗りあう仕組みがあるそうだ」。...