ジビエで能登への思いも 畑中三応子 食文化研究家 連載「口福の源」
「第8回ジビエ料理コンテスト」の結果が1月31日に発表された。駆除したシカとイノシシを食肉として活用するため、魅力的なレシピの開発を奨励し、ジビエ料理の普及を図るのが目的。私は第6回から審査員を務めている。 国産シカ・イノシシ肉を使ったおいしくて安全な料理であれば、和洋中エスニックのジャンルを問わ...
東日本大震災から能登半島地震へ 被災者たちの伝言 菅沼栄一郎 ジャーナリスト ...
奥能登の石川県輪島市の古民家で1月下旬の寒い夜、30人ほどの地元被災者らと向き合った際、東日本大震災の復興に携わった2人が話していた。 「この13年間、苦しいことばかりだった。もっとうまくできたのに、との反省ばかり。これから、復興を立ち上げる皆さんに経験を伝えたい」 宮城県石巻市雄勝町の阿部晃成さ...
日経平均株価が史上最高値 週間ニュースダイジェスト(2月18日~2月24日)
▼ウクライナ復興へ連帯 農業などで協力文書(2月19日) 岸田文雄首相は「日ウクライナ経済復興推進会議」で、ロシアの侵攻が続くウクライナの経済再建へ連帯を表明した。技術力や震災復興の経験を生かした「日本ならではの貢献」をアピールし、農業やデジタルといった7分野で計56の協力文書を交わした。 ▼住宅...
恵方巻きを憂う 野々村真希 農学博士 連載「口福の源」
今年の節分も恵方巻きがたくさん捨てられたのだろうか。 以前、関西に住んでいたころは、節分は好きな行事の一つだった。近所の神社で行われる節分祭や、祖母がつくる素朴な巻きずしを東北東とか西南西とかいうややこしい方角を向いて食べることが、毎年楽しみだった。けれどもいつからか私の中で、節分はスーパーやコン...
ビジネスチャンスもたらす「環境DNA解析」 佐々木ひろこ フードジャーナリスト...
海や湖からバケツ1杯の水を汲(く)んできて調べれば、その水域にどんな魚がどれだけ生息しているかが分かる。そんな夢のような技術があることをご存じだろうか。 これは「環境DNA(eDNA)解析」と呼ばれる生物調査法。2015年に開発された環境DNAメタバーコーディングという手法によって、水中に浮遊する...
国際観光旅客税(出国税)を被災地の再建に充てられないか 森下晶美 東洋大学国際...
今年は元日から大きな地震が石川県の能登半島を襲った。建物やインフラの被害が大きいだけでなく、亡くなったり、けがをされたりした方の数が日を追うごとに増えるのを見ると、本当に胸が痛む。 特に被害の大きかった能登地域は、輪島市の輪島朝市や七尾市の和倉温泉など観光地としても人気が高く、年間の入込客数は4市...