出生率1.20、過去最低 週間ニュースダイジェスト(6月2日~6月8日)
2024.06.10
▼ロ水域でサケマス漁再開へ 3年ぶり、日本枠125トン(6月3日)
水産庁は日本とロシア両政府のサケ・マス漁業交渉が終了し、ロシアの排他的経済水域(EEZ)内で日本漁船による試験操業を再開することで合意したと発表した。ロシアのEEZ内での操業は21年以来3年ぶり。ウクライナ侵攻を受け、22~23年は操業実績がなかった。
▼クールジャパンで50兆円へ 首相、輸出や誘致で33年に(6月4日)
政府は知的財産戦略会議を官邸で開き、漫画やゲームなどのコンテンツ輸出や訪日客誘致などの「新たなクールジャパン戦略」を含む「知的財産推進計画2024」を策定した。岸田文雄首相は漫画や観光、農林水産物輸出などの合計で33年までに年50兆円規模の展開を目指す方針を表明した。
▼出生率1.20、過去最低 23年生まれ72万7千人(6月5日)
厚生労働省は2023年の人口動態統計(概数)を発表した。女性1人が生涯に産む子どもの推定人数「合計特殊出生率」は1.20となり、過去最低を更新した。未婚・晩婚化が影響した。東京都は0.99だった。出生数は過去最少の72万7277人(前年比4万3482人減)で、23年の政府推計より11年早いペースで減少している。
▼農福連携、取り組み倍増へ 30年度に1万2千目指す(6月5日)
政府は農林水産業への障害者や高齢者の参加を促す「農福連携」について省庁横断の会議を開き、取り組み拡大に向けた新たな「推進ビジョン」を決定した。取り組みの主体となる農業法人や障害者就労施設などの数を2022年度末時点の6343から、30年度までに約2倍の1万2千以上に増やす目標を掲げた。
▼人口減、一極集中変わらず 地方創生10年、政府が検証(6月6日)
政府が2014年から本格的に取り組んできた「地方創生」の10年間の成果や課題を検証した報告書の概要が分かった。「人口減少や東京圏への一極集中の大きな流れを変えるには至っていない」として、自治体へのきめ細やかな支援など10分野で対策に取り組む方針を示した。
最新記事
-
牛のげっぷ課税止めます NZ、排出権取引から農業を除外 NNAオース...
ニュージーランド(NZ)政府は6月11日、農業を炭素排出権取引枠組み(ETS)から除外し、労働党の...
-
出生率1.20、過去最低 週間ニュースダイジェスト(6月2日~6月8...
▼ロ水域でサケマス漁再開へ 3年ぶり、日本枠125トン(6月3日) 水産庁は日本とロシア両政府のサ...
-
ふるさと消滅に対抗する女性活躍の機会を 小視曽四郎 農政ジャーナリス...
人口戦略会議(議長・三村明夫日本製鉄名誉会長)による「消滅可能性自治体」リストが地方自治体を揺るが...
-
自治体の「消滅可能性」 地域で雇用環境改善の努力を 藤波匠 日本総合...
民間有識者により構成される人口戦略会議が、「地方自治体『持続可能性』分析レポート」を作成、公表しま...
-
涙の最終審議 「総意なき」改正基本法が成立 アグリラボ編集長コラム
改正食料・農業・農村基本法は、5月29日の参院本会議で可決・成立、6月5日に公布・施行された。参院...
-
豪産キャビア実現へ、チョウザメ養殖可能に NNAオーストラリア
世界三大珍味の一つキャビアが、オーストラリアで生産可能になりそうだ。オーストラリアの農林水産省がこ...
-
安定的な輸入を強化 森山元農相 早大で講演
自民党の森山裕総務会長(元農相)は6月5日夕、早稲田大学の大隈記念講堂で「日本の農政・議員としての...
-
農業ジャーナリスト賞に「「行商がつなぐもの」など4作品 地域の姿を密着...
農政ジャーナリストの会は6月4日、東京都内で年次総会を開き、さくらんぼテレビジョン(山形市)の「行...
-
食料安保確保へ農政再構築 改正農業基本法成立 週間ニュースダイジェス...
▼産業用地確保の自治体9% 需要増も対応遅れ、国支援(5月27日) 半導体工場や物流施設など産業用...
-
釣って学べる、魚の魅力 中川めぐみ ウオー代表取締役 連載「グリー...
「釣りは、漁業活性の一因になり得るのではないか」。今回は私のこんな仮説にお付き合いください。要は「...