もう一つのしょうゆ、魚醬 山下 弘太郎 キッコーマン国際食文化研究センター
暦は立春を過ぎましたが、まだまだ寒い日が続きますね。特に日本海側は雪が多くて大変な思いをされていると思います。数年前、金沢を訪れた時にタクシーの運転手さんから「最近は雪が降らなくなった」と聞いていたのでニュースを見て驚きました。温かいものを食べながら乗り切りましょう。 貝焼きや鍋など、北陸の郷土料...
納豆の普及を進めたモノ 畑中三応子 食文化研究家
1月にテレビ朝日系列で、納豆を特集する情報バラエティー番組が放映された。印象的だったのは、納豆が「いま大ブーム」と紹介されていたこと。たしかにスーパーなら10種以上、コンビニでも3、4種、大豆の種類や粒の大小、タレの味、機能性など、さまざまなタイプが並び、選ぶのに悩むほどの活況だ。(写真:大豆の品...
アートと大アサリ にぎわう愛知・佐久島 小島愛之助 日本離島センター専務理事
愛知県西尾市の一色港から市営高速船で約20分、西尾市一色地区から南に約8㌔の距離にあり、三河湾のほぼ中央に位置しているのが佐久島、面積1.73平方㌔㍍、人口234人のアートの島である。 海岸線延長は11.5㌔、最高標高は38㍍であり、島内には河川はない。気候は温暖で、年平均気温は16度前後である。...
免疫力アップ「みそ」で 旬の食材、自分で料理 タカコナカムラ ホールフード協...
コロナ禍で良かったことは、家でご飯を食べる機会が増えたこと。料理をする人が増えたことです。会員制交流サイト(SNS)で気になるワードは「免疫」ではないでしょうか?今回は免疫力をアップする食べ物を紹介します。 私には幸いにもドクターの友人が多く、新型コロナウイルスから日頃の健康についてまで、さまざま...
ブルゴーニュの冬が恋しい 石田敦子 エノテカバイヤー
2020年、最初で最後の出張は、1月のフランス・ブルゴーニュだった。ワインの聖地と呼ばれ、絶大な人気を誇る銘醸地だ。 毎年、年に2度ほどブルゴーニュを訪れているが必ず1回は真冬。深々と冷え込み、ものすごく寒いが、生産者とゆっくり会話ができ商談ができる。冬のブドウ畑は、秋の収穫を終え、とても静か。時...
「密」避けて探訪 中川克史 共同通信編集委員
立ち食いそばが面白い。 老齢も視野に入り健康を維持するためにと主治医から1日8000歩を歩くように指示されている。これがなかなか難しい。 私の場合、通常の通勤の往復は3800歩ほど。帰宅時に出勤時の下車駅より1駅分遠くまで歩き、自宅近くの駅から1駅分手前で降りて歩くとほぼ目標が達成できるのだが、新...
ふく(福)を招く 陣内純英 西海みずき信用組合理事長
長崎県は水産県だ。漁獲高(天然)を見ると、タイ、ブリ、アジ、サバ、アマダイ、イサキ、サザエが全国1位。イワシ、アナゴ、イカもベスト3に入る。 しかし、最近では、意外な魚が全国1位になっている。養殖のフグ、クロマグロだ。フグは全国シェアが50%近い。佐世保市、松浦市が主な産地だ。ただ、このことを長崎...
新しい年を迎える味 山下弘太郎 キッコーマン国際食文化研究センター
新しい年が始まりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。 世界でも日本でも、生活に大きな変化があった2020年、いつもとはちがう年末年始を過ごされた方も多いのではないでしょうか。帰省や旅行を控え、自宅で年取りをという家庭も多かったらしく、おせち料理の予約が好調というニュースもありました。手作...
食べ物あれこれ(ハ行) 落語の森 紫紺亭圓夢
「日和違い」という噺のサゲ近くに鰤(ブリ)が出てくる。「きょうは、降る天気じゃァない」と「きょうは降る、天気じゃァない」の違いだけでもたせる、というたわいない噺。 このバカバカしい噺をその昔、先代(四代目)三遊亭円遊師がフワフワと楽しげに演じた。立川談志師や桂枝雀師が演り、今は三遊亭円楽師や瀧川鯉...