迫力満点の「萌え断」 人気のマリトッツォ、フルーツサンド 畑中三応子 食文化...
久しぶりにイタリア生まれのスイーツがブームになっている。名前は「マリトッツォ」。ティラミスやパンナコッタほど覚えやすくないのが難点だが、今年の2月頃からまず京阪神で人気が出て、5月には全国的に知られるようになり、あっというまにコンビニやスーパーでも扱われるほど普及した。 マリトッツォの語源はイタリ...
感謝伝えるお供え料理 お盆の意味から考える タカコナカムラ ホールフード協会...
お盆は先祖の霊があの世から帰ってきて、家族と共にひとときを過ごし、再びあの世に帰っていくという、日本古来の祖霊信仰と仏教が結びついてできた行事です。仏教で正式には盂蘭盆会(うらぼんえ)といいます。 お盆の行事として「迎え火」は、先祖の霊が迷わずにたどり着けるように8月13日の夕方に行います。オガラ...
段々畑が育む絶品 萩市・相島スイカは1株1果どり 小島愛之助 日本離島センタ...
山口県萩市は、長州藩の城下町であり、幕末・明治維新に際して、吉田松陰をはじめ、多くの優れた志士・偉人を輩出したことで知られる土地だ。 その沖合に三つ(櫃島を入れると四つ)の有人離島がある。本土に近い順に挙げると、大島、相島、見島となる。 まず大島は、沖合約8㌔に位置する面積約3平方㌔㍍、周囲8.5...
ちょっと冒険しませんか? 個性豊かな南仏ローヌ 石田敦子 エノテカバイヤー
"南仏"とくくってワインを語るには、南フランスは広すぎる。ローヌは南北200㌔あり、ブルゴーニュに近い。北から南まで品種もスタイルも異なり、地中海に近いリゾート地プロバンスはロゼが有名で、手ごろなワインがそろうラングドックもある。 今回触れたいのはローヌ。この地もイタリア・ピエモンテ同様、ワインの...
スパイスカレーに熱視線 コメと好相性、自由に創作 畑中三応子 食文化研究家
日本ではじめてカレーのレシピを掲載した「西洋料理通」と「西洋料理指南」は、西洋料理という語を題名に冠した最初の料理書でもある。刊行はともに1872(明治5)年、前者の著者は戯作者でジャーナリストの仮名垣魯文、後者は敬学堂主人。実質的には両方とも欧米の料理書から直訳した内容だ。最初期のカレーの特徴は...
地熱蒸気で作る「ひんぎゃの塩」 東京・青ケ島の名産 小島愛之助 日本離島セン...
今回の舞台は東京諸島の青ケ島、東京港の南358㌔、八丈島の南65㌔にある周囲9㌔の火山島である。この距離感が意味しているのは、夜間に民宿から一歩外に出て海を眺めてみても何の明かりも見ることができない、星空しか見えないということである。篠原ともえさんは母方の故郷である青ケ島を「星の箱船」と呼んでいる...
シャブリは奥が深い 土地ならではの魅力満載 石田敦子 エノテカバイヤー
日本では特に知名度が高いとされるフランス・ブルゴーニュ産の白ワイン"シャブリ"。 ワインを普段飲まれない方もシャブリをご存じの方は多いはずだ。私が「シャブリが大好き」と話すと、ワイン業界人同士であれば「やっぱりそうだよね~」となり、友人や知人からは「え?シャブリなの?」と驚かれる。 流通量や生産量...
上方のうすくちから江戸のこいくちへ しょうゆはどこから来たのか(2) 山下弘...
前回は、しょうゆの歴史を呼称に関する古文書の記述を中心に考察してみました。「醤(ひしお)」や「豉(くき)」と呼ばれるしょうゆとみそに分化する前の状態で大陸から日本に伝わった発酵調味料は、7世紀には液状と固体にわかれて使い分けられるようになっていました。その液状の調味料を「醤油」と呼び始めたのが15...
後世に受け継ぐ努力 ヒジキ人気復活の山口県・浮島 小島愛之助 日本離島センタ...
山口県の最東端に位置し、瀬戸内海の西に浮かぶ屋代島(周防大島)と、その周囲に浮かぶ五つの有人島と25の無人島から成る山口県周防大島町は、離島振興の父といわれる民俗学者、宮本常一翁の故郷である。 屋代島は1976年に大島大橋によって対岸の柳井市とつながり、沖家室島は1983年に沖家室大橋によって屋代...